お尻から ぺリュー島を知っていますか? 理趣経

 



本日も蒸し暑い1日。


兼務寺院にて留守番したが、やや標高が高い(約300メートル)せいかエアコンを使わずにすごすことが出来た。



兼務寺院の周りは3日に一度は熊が出没しているとのこと。


熊は柿の木に登って好き放題に枝を折って柿を食べるので厄介者である。


柿の木の幹には熊が登れないようにトタン板を巻いてあるのだが、時々、このトタン板を引っかく音が聞えてくるそうである。



地元の方とお話したら、「昼はサルとカラス、夜は鹿とイノシシに畑をあらされ散々です」とのこと。


経済原理からいえば地方の農業は破綻しつつある。


ただ作り手の方が《作る喜び》に心を向けているから成立しているようにみえるだけなのだと思う。



電気柵は長い間イノシシには有効だったが、最近のイノシシは電気柵にお尻から入るというのである。


電気柵はイノシシの敏感な鼻の部分に電気がくるようになっているのだが、それを避けてお尻から入るのだという。イノシシというと頭の良くないイメージがあるがなかなか賢いのである。


ペリリュー島玉砕戦―南海の小島七十日の血戦 (光人社NF文庫)

ペリリュー島玉砕戦―南海の小島七十日の血戦 (光人社NF文庫)



パラオ諸島の一島嶼であるペリリュー島千代田区ほどの面積の島だが、この島は第二次世界大戦で激戦となった。


硫黄島の戦いが映画や書籍で知られるようになったが、2年ほど前にこのこのペリリュー島を巡る激しい戦いについて幾冊かの本を読み強烈な印象を受けた。

※関連記事【http://d.hatena.ne.jp/burogubou/20121228


それ以来この島のことがもう少し人々に知られて良いのではないかと思っている。そしてこの島のことを知ったことをきっかけにして戦争で亡くなった護国英霊、戦没者の供養を心して行いたいと思うようになった。




この夏、フジテレビのドラマで、このぺリリユー島の戦いが映像化されたという。未見だがこの地に眠る英霊を讃え、慰めるものであってほしいと思う。



密林から届いた「技術戦としての第二次世界大戦」を読んでいたら、気になる記述があった。


サイパン島で日本軍2万8000人が戦死し、1150人が捕虜(うち半数が軍属)が生じたことはあり得るが、ペリリュー島では1万人が戦死し、捕虜が22人しかないというのは異常である。アメリカ軍は負傷者と投稿者を悉く殺してしまった可能性があるというのである。未見の数字なので即断はできないが事実なら恐ろしい。






しばらく前に「理趣経」について書いたらメールを頂いた。


お盆のバタバタで返信が出来ずにいたので少しそのことについて書いてみました。



メールの趣旨は…ブログの中で「薄伽梵」の読みを「ばがぼん」と書いたことに対して、「理趣経」では「ふぁきゃふぁん」ではないか?…と。



在家の方からこのような質問が来るとは思わなかったのでちょっとびっくりである。



確かにご指摘のとおり「理趣経」の「薄伽梵」の読み「ふぁきゃふぁん」である。



一般にお経は呉音で読まれるが、「理趣経」は漢音で読まれるので、漢音でルビがふられている。



ただ他のご住職はどうかしらないが…


私の場合、漢音で読みながらも漢字を黙読する時はやはり頭の中で呉音で読んでいるのである。


経題の「大楽金剛不空真実三摩耶経」のルビは漢音で「たいらきんこうふこうしんじさんまやけい」となっているのだが


頭の中では「大楽」(だいらく)とは何であろうと考えたりするのである。


『「たいら」とはなんであろうか?』とは考えない。


漢音で読経(音読)しながら呉音で黙読し、呉音で考えているのである。


というわけで「薄伽梵」のことを「ばがぼん」と書いてしまったが心情的にはいつもそのように黙読しているのでついついそう書いてしまったというわけなのである。



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