間違い 「フレンチ・コネクション」 異端としての仏教
農繁期である。
黄金色の稲穂がみるみる刈り取られていく。
道路にはコンバインの走った跡が泥土となって残っている。
本日は収穫を終えた檀家さんから新米を頂いた。
お話していると今年も無事に収穫を終えた喜び、大きな災害に遭わなかったことへの感謝…そんな気持ちが伝わってきてこちらも心が晴れるようだった。
本日は中秋の名月。
老僧の部屋に行ったらススキと萩が飾ってあった。
部屋の中にいて秋の虫の声を聞きながら名月に思いを馳せるのも心地よい。
夕方の報道番組を見ていたら
アナウンサーが「茶道」を「ちゃどう」と読んでいたので耳を疑った…
聞き間違いかと思ったが2回も「ちゃどう」と発音していた。
私も人のこと言えませんが、
最近まで「デング熱」を「天狗熱」だと勘違いしていましたから。
天狗→顔が赤い
発熱→顔が赤い
みたいな連想が働いたらしい。
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娘が「プリキュア」の映画を見たいというのでついでに「フレンチ・コネクション」という70年代の映画をレンタルした。
麻薬組織を追う刑事(ジーン・ハックマン)の捜査をノンフィクション風に、淡々とした映像で描いている。結構有名な作品らしいがあまり印象に残らなかった。
ただアメリカの車が無駄にデカいというのだけは改めて感じた。
当方はいつもスズキのラパンに乗っているから尚更そう思うのかもしれないが。
ブラフマン、アートマン、ウパニシャッド、ヴェーダ、バラモン…
大学受験の世界史の参考書には古代インドの項にそんな単語がゴシック体で書かれていた記憶がある。
その当時はインドという異国の古代の思想であって自分とは何の関係もない、ただの“暗記すべきもの”でしかなかった。
それが今、自分が“それらの周辺で”うろうろしていることに気がついてなんだか不思議な気がしている。
仏教では「六師外道」といわれるものがある。
ブッダの時代は社会や経済の大きな変動があり、新しい文化の勃興の中で台頭してきた新しい思想家の1人がブッダであった。
仏教では仏教以外の6つの思想を“異端”として「六師外道」と呼ぶのである。
だが考えてみれば、「異端」とは仏教を基準にした評価である。
本来、インドの思想において正統と異端の区別はヴェーダ聖典の権威を認めるか否かによるとされる。
ヴェーダ聖典の権威を認める6つの哲学学派(サーンキヤ、ヨーガ、ニヤーヤ、ヴァイシェーシカ、ミーマーンサー、ヴェーダーンタ)が正統とされ、ヴェーダ聖典の権威を認めない仏教、ジャイナ教、唯物論などが異端であった。
仏教もまた異端の思想家の1人として出発したと思えば、少し違った見方ができるかもしれない。 (この項続く)
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