お経デビュー 仮面ライダーの下半身 透明なる自我
周囲のもみじが所々色づき始めている。
今年は少し紅葉するペースが早いようだが、今年の紅葉がどのようになるか楽しみである。
御供養に行ったら施主さんのお孫さん(3才くらいの男児)がいて「この子はお経を聞くのは初めてなんです」と言われる。
お経がはじまったらどんな反応をするかな…と期待していたら、その男の子がいきなり…
「…この人…この人…なんかおかしいよっ!」
と言い始めた。
不思議な服装(改良服)でやってきてさらに不思議な格好(色衣)に着替え、不思議な言葉(お経)を発する…
3歳児にしたらそれはヘンでしょうね…でもこれが仕事なのですよ。
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午後に大阪からの団体が一組。市会議員さんの後援団体とのこと。
境内に入るなり1人が…
「ここ…田舎の匂いがする!」
“懐かしい”というようなニュアンスだったのだが田舎の住職としては思わず苦笑。
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娘と「仮面ライダードライブ」を見ていたら、いきなり仮面ライダーの上半身と下半身が分離して敵を攻撃しはじめた…仮面ライダーの進化ぶりにびっくりである。
落語の「胴斬り」で辻斬りに体を両断された男が、上半身は湯屋の番台の仕事、下半身はこんにゃく踏みの仕事をするというのがあったが、そんな話を思い出した。
同じ時間帯の「列車戦隊トッキュージャー」もかなり面白かったりする。
(私はどちらかといえば「トッキュージャー」派?)
最近の子供番組はあなどれないのである。一度御覧になってみてください!
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ここ数ヶ月広義のヒンドゥー系の本にハマっているが、そのなかでもラマナ・マハルシは印象的である。
なんと…マハルシは<自我が存在しない>と説くのである。
そんなことはないですね…私たちは確かに存在しています!
しかし…
その主張にはかなり大事なポイントが含まれていると感じている。
<自分>あるいは<自分が存在している>という意識は実に実に堅固なものである。
それは生物の本能であるといってもいい。しかし動物の振る舞いをみていると強烈な生存への本能と同時に、自分の死について淡々としたものを感じることもある。
少し論点がずれたか…
<自己>という強固な意識を手放し得たときにこの世界や人間関係の認識は随分と変化するのではないだろうか。
<自分>という意識が強固であればそれは<相手>という意識も比例的に強固になる。
あるいは<自分>を脅かす内面の葛藤やトラウマも<自分>という意識が変化すれば大きく変化しはじめることが考えられる。
<自分>という意識が強固であればトラウマはより深刻となる。
<自分>という意識が堅固であれば不快な相手はより不快となる。
<自分>という意識には(過去において)自分を脅かし傷つけたものと(将来において)自分を否定するであろうものへの緊張が常に存在する。
もしそれらから開放されるとしたらそれはどれほど大きな開放感だろうか…
自分の意識における実験として<自分>を手放してみるというのは面白い試みだと感じている。
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