カラスを怒らせたらしい 参観日の素敵な妖怪
兼務寺院の山門を修理中である。
足場が組まれてかなりたつがどういう作業工程なのか実際に作業している時間はごくわずかである。
下から山門を見上げると周囲の樹から枝が伸びて山門の屋根につかえそうになっているものがある。
樹の枝が伸びて屋根につかえたり、風にゆれて枝が屋根をこすると屋根が傷む原因になるのである。
よく考えれば山門に足場が組まれているとは好機ではないか…
足場の上からなら邪魔な枝が切れることに気がついた。
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柄つきノコギリと電動の柄つきノコギリを持って足場に上がった。
足場には「関係者以外立ち入り禁止」と書いてあるが、施工依頼者だから関係者ということで…
高々5、6メートルの足場だが上ってみると結構脚がすくむ。高所は苦手なのである。
ふと見ると眼の前に伸びている大枝の上に大きなカラスの巣があった。直径80センチほどもあって小枝で丹念に編まれている。巣立った後のようだった。
この巣もかなり屋根に近いので予防的に枝ごと切って落とした。
しばらくして頭上でしきりにカラスが鳴きだしていることに気がついた
どうやらカラスは私を敵とみなしたらしい…
営巣中の巣だったら攻撃されたかもしれないと少しヒヤリとした。
本日は幼稚園の参観日。
私も行きたかったのだが兼務寺院で留守番の日だったのでお休みである。
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本日の目玉は子供に大人気の“ジバニャン”のぬいぐるみがやってきたこと。
案の定、子供たちは大喜びで一緒にダンスを踊ったとのこと。
この“ジバニャン”だが…
《交通事故で自縛霊になった猫》
という設定らしい。
ただこの「妖怪ウォッチ」のおかげで檀家さんの子供と話すときに
「お寺には本物の妖怪がいるよ」
などというと子供のくいつきがものすごくいい。
ジバニャン様々である。
日本のアニメや漫画は<キャラクター×ストーリ>が柱だが、
多彩なキャラクターの登場を日本人が好むのは日本の仏教文化の影響が大きいのではないだろうか。
ビジュアルも怖い系が多いし、その役割は様々である。
これらの造形やイメージが鬼、幽霊、妖怪をはじめとする超自然の存在につながっていったのではないだろうか。
あるいは日本の国土が山川草木の豊かな国土であり、四季や自然の多様な国であったことも関係あるのかもしれない。
砂漠のような単調な気候、あるいは一神教の文化圏ではたくさんの妖怪というは生まれないような気がする。
妖怪と仏教は切ってもきれない縁があると思う。
どうせならイケメンの真言僧がでてきて妖怪をバッタバッタと倒してくれたら真言宗の評価もかわるかもしれない…
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