サルと寒風と選挙雑感  医者を目指す弟へ

 







ここ数日、近隣でロケット花火の音がしているのでサルが来ているらしい…と思っていたら昨日はとうとう境内にやってきた。




庫裏の裏手にあるみかんの木を狙ってやってきたらしい。



ふと山の中を見ると私と大差ない大きさのものが移動していくのでよほど大きなサル…と思ったら手伝いにきていた中学生の甥っ子がサルを追いかけて裏山の木立の中を懸命に走っていたのだった。




甥っ子に構わずロケット花火を発射する老僧…




あわてて自分がここにいるとアピールする甥っ子…





結局、被害はミカン3個なり。








本日は急激に気温が下がり寒風が吹く。




寒そうに腕組みしている団体の参拝者に話をするのはかなり気が引けるが一期一会と思いお話する。




明日の朝はさらに冷え込む見通し。











相変わらず市会議員選挙活動が盛ん。投票は日曜日である。





大勢の候補者がくまなく市内を巡回しているので頻繁に選挙カーがやってくる。




今朝も朝刊に選挙公報が折りこまれていた。





皆さん立派な意見を述べておられるが歴史や文化財という話題が無いのは相変わらず残念。




それにしても某政党の「私達は自衛隊員の生命を全力で守ります」というのはどういう意味なのだろうか。




自衛隊の皆さんに命をかけて守ってもらっているのは私達だと思うのだが。



自衛隊の隊員の命を守る」とはおそらく憲法墨守すれば戦争は起こらない=自衛隊の生命は安全という理屈なのだろうか。




加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)

加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)




随分前に麻生幾さんの「戦線布告」を読んだが





テロリストが自分に銃を向けていても発砲するまでは自衛措置をとれない自衛隊員が惨殺される場面が印象に残っている。




机上の空論では生命は守れない。






殆どの候補者は市内の各地域の代表として選ばれているが、地域の利益を守ることが本当に市政や国政につながるかということも考えないといけないのではないだろうか。




行政をしっかり監査したり、本当に必要な法律を作りといった地方議会議員の本来の役割が果たせているとは到底思えない。





そろそろもっと本質的な議論が起きてもいいように思うのだが。







今月に入って早々に賽銭泥棒に入られたので夕方境内の見回りへ。




本堂は高台にあるので眼科を見下ろすと紅葉しつつある木々の重なりが石段を覆うように並んでいるのが眼に入る。





赤というよりは錆びたオレンジのような色が多い。去年は茶色に近い色が多かったのでがっかりされた方も多いが、今年は深みのある色で見ていて気持ちが良い。心がうきたつという感じではないが、心がしっとり穏やかになっていくような感覚である。




今年の紅葉は少しペースが早いきがする。できれば来られる方を長く楽しませてくれると良いのだが、それも所詮は人間の勝手な都合でしかない。







重い心臓病を患う長野県箕輪町の中学1年山田倫太郎君(13)が、「医者になってお兄ちゃんを治す」と言い始めた4歳の弟あてに、自身の体験をもとにした「患者が望む理想の医者」をつづった。


 倫太郎君は、左心室と右心室が分かれていない「フォンタン術後症候群(房室交差)」を抱える。1万4千人に1人の難病で、手術を重ねたが、今も腸からたんぱくが漏れる合併症で点滴が欠かせない。2歳の時に不整脈で心肺停止に陥るなど、生死の境をさまよってきた。


 免疫力が落ちているため運動や過労は禁物だが、学校には酸素吸入器を付けて通い続ける。今は午前中だけ町立箕輪中学校の普通学級で学び、文化祭では弁論大会で「命の尊さ」について語った。

 今年初め、弟の恵次郎君が人体図鑑を眺めて「お兄ちゃんを治したい」と言い始めた。それを聞いた倫太郎君は7月、弟を励まそうと、倫太郎君が思う理想の医者像をパソコンで一気に書き上げた。






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もう初老と呼ばれてもおかしくない年齢だが、若くして重い病気を背負われた方のニュースを聞くと心が痛む。



そして自分の抱えている苦労などなんでもない…と思ってみたりする。その感覚は正しいのだろうか。ここしばらく毎日は慌しく過ぎていてゆっくり考える余裕がない。





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