もみじ寺雑感 蜘蛛の巣 奉仕活動


車で走っていると周囲の山々の紅葉が実に鮮やかである。



法務でお世話になった御住職と紅葉の話をしていたら、庫裏の裏手のもみじが色づいていますよと綺麗に紅葉したもみじの様子をスマホで見せていただいた。
その御住職によれば今年はもみじの種の落ちるのが少なかったとのこと。









紅葉が鮮やかなのは恐らく夏の気温が低かったことと関係があるのだろう。




夏の気温が高かった昨年は紅葉もいまひとつである、それに随分ともみじの種が落ちた。




夏があまり暑いともみじなりに危機感を感じて、『子孫を残さねば!』と思うらしいのである。




物言わぬ自然のなかに摂理や意思のようなものを感じるのは面白いことだと思う。





そういえば今年はくもの巣をよく見かける。



しばらく前も山門から入ってきた参拝者が「この寺くもの巣だらけや」とつぶやいていたのを聞いて苦笑してしまった。







「蜘蛛の巣城」という黒澤明の名画はあるが…



蜘蛛の巣寺って…





老僧がしきりに「小鳥が居なくなった」という。




蜘蛛の巣が多いというのはどうも小鳥が減っていることと関係あるらしい。




それは一時的な変化なのか、それとももっと深い変化なのだろうか。




沈黙の春 (新潮文庫)

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昨日は舞鶴教育体の隊員の方が奉仕活動に来てくださった。



作業時間は1時間ほどだが若くて体力のある方ばかりなのでみるみる境内が綺麗になる。




ちなみに…




隊員の方を指導していた指揮官?の方が、汚い作業着を着て歩いていた老僧に、



「管理人さん」



と呼びかけていたので笑わせてもらった。



確か老僧は本山から大僧正の次くらいの僧階をもらっているはずだが、偉ぶらないし、偉い人にみせないとろがニクイですな。









作業の後、隊員の方に境内を案内してほしいといわれるのでお安い御用とばかりに案内。




なんとなく…講話してくださいみたいな雰囲気になり5分くらい講話することになった。



ふだん花の寺めぐりでこられるオバサマならいざしらず、若い隊員の方は



聞くというより“集中する”という感じなのである。



60人の集中する視線と緊張感…すごいプレッシャーである。



自衛隊さんなので当然だが、ふだんのゆるい感じの話が全然通じない。





駄目モトで軽いお笑い的な話をしたが…





微塵のリアクションも無し。1ミクロンもかすりません。



て、手ごわすぎる…(涙)



今回は完膚なきまでに叩きのめされてしまいましたが、




来年も来てくださるというので来年こそは隊員の方に通じる講話を考えねば…と思っている。







本日は法務3件と『北近畿みらい塾』での講話。




移動を除くと殆どインターバルの時間がなくコンビニの駐車場でおにぎりを1個食べるのがやっとという結構ハードな1日である。




宝物殿で1時間あまり話をしたが、普段の法話や宝物殿での解説は精々10分程度なので1時間というロングレンジの時間配分が全くつかめないうえに、前日は法務の準備で慌しく十分な準備ができなかった。



かなりグズグズの話になってしまったが、それでも60人あまりの参加者の方は皆さんはとても感じの良いかたばかりで楽しくお話させていただくことができた。




11月の繁忙期もどうやら一山越すことができた気がする。



後は体調の維持とたまった疲れをとることが課題である。





ミポリンに元気をもらってます】