山寺のサルベージランチ 快慶は妖怪ウォッチの夢を見るか
11月の繁忙期はお手伝いの方のまかないをつくることが多い。
毎日、食事を作るのに苦心されている主婦の方には申し訳ないが
たまに料理を作るというのは気分転換にはとても良い。とても楽しいものである。
以前、テレビで“サルベージパーティ”というのをみたことがある、
自分の家の残り物やしまいこんだ缶詰など引っ張り出し“サルベージ”した食材を持ち寄ってパーティを開くというもの。
11月の繁忙期が終る頃はストックしておいた食材や残り物を放出するのが常である。
戸棚の奥からレトルトの『ズワイガニのなんちゃらトマトスープ』が出てきたのでトマト缶そのほかで調理してパスタソースにした。
野菜室の残り野菜は顆粒コンソメでひたすらコトコト煮込んで野菜スープに。
それからガーリックトーストと娘の友達用に買った杏仁豆腐に頂き物の果実酒をかけたもの。
昨日がラポールに行ったら駐車場が大混雑だったとのこと。
その理由は…
「妖怪ウォッチ」のメダルの販売を行っていたからとのこと。
このブームはいつまでいつまで続くのやら…
神々の明治維新―神仏分離と廃仏毀釈 (岩波新書 黄版 103)
- 作者: 安丸良夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1979/11/20
- メディア: 新書
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昨日は仏像拝観1名。
アジア史を研究されていて京都の学会に参加されたという初老の男性だったが、快慶仏を丹念に見ておられた。
お話しているとアジア諸国の仏像彫刻の中でも日本の仏像が傑出している…という話題になった。
なかでも慶派は運慶と快慶に代表される優れた仏師が輩出した。
江戸時代は寺院建築などには見るべきものが多いが、仏像製作ではやはり鎌倉期に叶わない気がする。
しばらくお話していて、その男性は鎌倉時代には何か人を動かす大きなエネルギーのようなものが存在したのではないだろうか…ということいわれた。そのことがなんとなく心にひっかかっていた。
先日、廃仏毀釈について「神々の明治維新」(岩波新書)を読んだ時にもおなじように感じたからだ。
地域や時代を動かすエネルギーがあり、いわばそのエネルギーに突き動かされるようにして人々が行動する…
文化や制度はその結果でしかない。
私達は結果としての事物や事件だけを見てしまうが、その背後には社会全体が共有し、顕在意識だけではなく、潜在意識、無意識までも巻き込んだ巨大なエネルギーのうねりようなものが存在するのではないだろうか。
「妖怪ウォッチのブームも案外、何か大きな意識の変化が影響しているのかもしれない。
そう考えるとこの「妖怪ウォッチ」の人気にも別のものが見えてくるかもしれない。
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