笑う万年筆 ジャンヌのリハビリ 残念な本
午前中、本年最期の不動講が終る。
不動講の後は庫裏の掃除。
午後は正月飾りの松を切りにいく。
年末なので雑用が山積している。
パイロット 油性ボールペン アクロボール150 細字 0.7mm ブラック BAB-15F-BB
- 出版社/メーカー: Pilot
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: オフィス用品
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ボールペンはジェットストリームに決めていたのだが、先日、パイロットの“Acroball”(0.7ミリ)を使ってみたら実になめらかな書き心地でちょっと感動。企業の努力というのは大したものだと改めて思った。
時々、葉書を書くのに何かいいペンはないか…と探していた。
“ボールペンではない何か”で葉書を書きたいと思っていたのである。
毛筆で書ければ一番いいのだが、そうはいかないのである(笑)ジエットストリームは素晴らしいボールペンだと思うがやはり葉書で気持ちを伝えるのには向かない気がする。
普段使いできるような安い万年筆をいくつか買ったがいずれも定着しなかった。
MONOQLO (モノクロ) 2015年 02月号 [雑誌]
- 作者: 晋遊舎
- 出版社/メーカー: 晋遊舎
- 発売日: 2014/12/19
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先日の「MONOQLO」誌で[5000円以下の万年筆]という特集があり、2位のパイロット「カクノ」が1000円以下だったので早速買ってみたら、大変に具合がいい。
パイロット 万年筆 カクノ FKA-1SR-O 細字 オレンジ
- 出版社/メーカー: NaSh-Design
- 発売日: 2014/10/01
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ボールペンにない書き文字のニュアンスや文字を書く感触を愉しめる。
この 「カクノ」は実は子供用万年筆として開発されたというから驚きである。 道理でペン先に可愛いスマイルマークが書いてある。
ちなみに1位はペリカンの“シンクth.INK 万年筆 細字(F)” だった。
ペリカン Pelikan シンク th.INK バイオレット 万年筆 細字(F)
- 出版社/メーカー: Pelikan
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山岸涼子氏がモーニング誌に連載を開始した新作は「レベレーション 啓示」。
題材はジャンヌ・ダルクでさすがというべきかこれが滅法面白い。
ところで、昨日“rehabilitation”という単語は魔女として火刑に処せられたジャンヌ・ダルクの名誉回復に由来するといつもコメントを頂く山崎様からご教示を頂いた。
1456年にローマ教皇がジャンヌ・ダルクを無罪とした裁判は「リハビリテーション裁判」と呼ばれたそうである。
その後、医学用語としてのは第一次世界大戦中に傷病兵の社会復帰の意味として使われるようになった。
“rehabilitation”は法律用語としては「更正」の意味にもなる。
会社更生法は“corporate [company] rehabilitation law”。
実に多用な使われ方をしている単語だが、その始原がジャンヌ・ダルクの名誉回復にあるというのは面白い。
- 作者: 山折哲雄
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
- 発売日: 2008/11/10
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図書館で山折哲雄「空海の企て 密教儀礼と国のかたち」(角川選書)を借りたのでパラ読みしたが…
久しぶりの大ハズレ本である(怒)
空海について書かれているのに空海への理解もリスペクトも感じられない。
空海という方は日本史上最高の宗教家であり知の巨人であったと思う。
それが本当にゾッとするような書かれ方なので腹が立つやら悔しいやら。
その教養の広さ、活動の多彩さ、そしてものおじしない国際感覚という点からみれば、空海は明治の留学生、森鴎外の姿を彷彿とさせる。
空海の思想の核心である即身成仏に至っては…
『即身成仏義』は、瞑想を通して、肉身そのままで仏になる修行のあり方を説いたものだ。マンダラを拝み、真言陀羅尼を唱え、護摩を焚いて大日如来を念ずる。すると眼前に如来のイメージが出現し、やがてそれと合体するような瞬間が訪れる。今日の言葉でいえば、幻覚と幻聴をともなう神秘体験ということになるが、そのときが仏と一体化となって悟りをえた瞬間であるとする。いわゆる空海密教における「イメージ瞑想」である。
真言宗の開祖にして恵果から全てを伝授された空海が体験した即身成仏が<幻聴と幻覚を伴なう神秘体験>とは。トホホ…(涙)
後書きにはこんなことまで書いてあった。
空海という存在とは、もう長いつき合いになる。いつのまにかその生き方に惹かれ、その思想に衝撃をうけてきた。
アンタねえ、分かってないにもほどがある(怒怒怒)
山折哲雄さんは日本を代表する宗教学者の1人で日本文化研究センターの所長までされているが、この程度の理解で空海を論じ、空海についての著書を上梓できるとは。私のなかではこれほどがっかりした本はひさしぶりである。
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