大晦日 お大師様

   



夕方から雨が降り、夜半には随分と強い雨になったが11時半頃、年越しのお勤めをする頃には弱雨になった。




元日は雪とのことだが、予報にあったような大雪になる気配はない。




年越しのお勤めで「理趣経」を読んでいると0時丁度に港に停泊した船が一斉に汽笛を鳴らすのが聞えた。お勤めが終ると鹿が鋭い声で3度鳴いた。




1年が無事に終ったことを実感すると同時に今年も有形無形の様々なものに助けられたと感じた1年だった。




先日、最期の不動講で護摩を焚いた時にお大師様のことが頭に浮かんだ。




お大師様は高野山奥の院に入られる前日にその御姿を真如法親王に描かせた。





胸前で五鈷杵をもたれた御姿であり、その解釈は一様ではないが、お大師様の慈悲ということに思いが至ったときに、お大師様にとってあの五鈷杵は私達衆生ではないかと感じた。




その衆生を慈しみ自身を持って包み守られると同時に、その衆生もまた単なる救済の対象ではなく菩提を蔵したものとして観じておられたのではないだろうかという気がした。




そして護摩を焚く私のすぐ身近にお大師様が近くにおられるような気がしてただただ有り難く思えた。




「虚空尽き 涅槃尽き 衆生尽きなば 我が願いも尽きなむ」




南無大姉遍照金剛





皆様がよき歳を迎えられますよう心より祈念申し上げます。合掌





                     ぶろぐ坊   九拝



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