同窓会の長い夜 高橋洋子「いろはにほへと」
昨日は30年ぶりで高校の同窓会が開かれた。集まったのは卒業生約140名。
30年ぶりですから積もる話は尽きないのである。
12時に会場のホテルに入り、2次会の終了が夜9時半…
長い…そしてあっという間の長い夜であった。
参加者の多くが3次会にも出席したが私は翌日に年頭の行事があるので失礼させていただいた。
- 作者: 菅野覚明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/06/20
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「神道の逆襲」という本をパラ読み中。
「神さまはある時、突然、どこからかやって来るものであった。神様がやって来たことがわかると、人々は神さまをお迎えし、適切な応対をした後に、再びお帰りいただく。これが日本人が古くから行ってきた、神さまとのおつきあいの基本であった。」
つまり神様というのはお客様だったということなのである。
真言宗で護摩を焚く場合も仏様にただ来て頂くというより、場を清め、お供えものをし、送迎の御車を差し向け、口をすすいでいただくなどの実に細やかな供応のプロセスが含まれている。
これもまた仏様へのおもてなしといっていいだろう。神道における神様へのもてなしと仏教における仏様へのもてなしとはどこかで相互につながっている可能性もある。
日本に仏教が伝来したときも、日本人は仏というものを、やはり海外からやってきたお客様として受け入れたのかもしれないと思う。
神道と仏教の関係にはいろいろ不明のことも多いのだがその可能性は否定できないだろう。
大正時代のある回想記を読んでいると、著者が学生の頃を発心して徒歩の無銭旅行を志したときに大勢の見ず知らずの人が快く宿を貸してくれて無事に目的地にたどり着いたとある。
今日であれば見ず知らずの人に宿を貸してくれる家など見つけるのが難しいに違いない。
民話によくでてくる旅人に宿を貸すというエピソードはおそらく実体験だったのだろう。
簡単な食事と寝床をあてがわれ、囲炉裏端で旅人は道中の珍しい話を語って聞かせる…そんなことが実際に行われたいたのだろう。
日本がかってはそんな素朴な人情に溢れた国だったことをどこかに残しておきたい気がする。
「エヴァンゲリオン」の主題歌で知られる高橋洋子さんの歌に「いろはにほへと」という作品を見つけた。
歌唱とも朗読ともいえる魅力にあふれていて、神道の祝詞のような不思議な清々さがある。
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