会議 古代史の謎は「海路」で解ける

  


本日は大阪難波にて霊場会の会合。




朝6時過ぎに山寺を出ると残雪がバリバリに凍っていた。




当分雪は降らない模様で一安心である。





先日、雪が降ったときに娘が「日本中の雪を集めてみんなが入れるカマクラをつくりたい」と言っていた。大きなカマクラに入ってみんなで甘酒でも飲むことができたらもっと穏やかな国になるにちがいない。






会議は午後3時に終了。




大阪は人が多いので疲れた…



古代史の謎は「海路」で解ける (PHP新書)

古代史の謎は「海路」で解ける (PHP新書)




帰りのバス待ちで本屋に寄ったら長野正孝『古代史の謎は「海路」で解ける』(PHP選書)という本が眼についた。




密林かブックオフオンラインで古書を買うことが多いが都会の本屋に行くとついついテンションが上がって本を買ってしまう。




著者の専門は海洋史、土木史で港湾の建設にながらく携わってこられた。




難波は浪速ともかかれた。古代は近畿全体が海に浮かんでいるような状態で、現在の都市部の大半はすっぽり大阪湾にはいっていたらしい。




「豊葦原の瑞穂の国」という美しい言葉があるが、近畿全体が広大な湿地に覆われていればこそ生まれた表現なのだろう。





歴史学はどうしても文献学にかたよる傾向があるが、技術史や海洋史、交通史などの視点から古代の様々な疑問にアプローチされていて面白い。一部、発想の飛躍もあるがそれほど気にならない。






製鉄が経済の大きな鍵であり、鉄製品が船による交易の重要な品目であったという指摘は重要だと思う。




古代インドの科学思想

古代インドの科学思想



山寺に帰ったら密林の古書に注文していた佐藤任「古代インドの科学思想」(東京書籍)が届いていた。



たまたま開いたページに古代インドのウーツ鋼の記事がああった。



古代インドでは独特の製鉄技術が発達したとされる。有名なのはデリーにある鉄柱で1600年間雨ざらしになっているにも関わらず錆びていないとされる。



デリーの鉄柱の素材はウーツ鋼というインド鋼だが著者によれば日本の宇賀という地名や宇賀神、ウカノミコトという神はこのウーツという言葉と関係があるとされる。




宇賀神は人面蛇身の特異な様態で財宝神ともいわれる。





ふと日本神話にでてくるヤマタノオロチは製鉄に関する故事から生まれたという説があること思い出した。



製鉄が莫大な富をもたらして時代が確かにあったことを考えると




蛇  製鉄  富財




という3つのキーワードはうまく結びつく気がする。





   ブログランキ

ング・にほんブログ村へ
にほんブログ村←いつもご訪問ありがとうございます!
丹後の山寺の住職に応援のクリックをポチッとおねがいします(^人^)








.