風立ちぬ 白い虚塔
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引き受けた決算書作りに追われているのでとりあえず録画した。
私の中での宮崎駿という人は「ナウシカ」「トトロ」「ラピッタ」の3作品で完結している気がして、それ以外の作品にはあまり食指が伸びないのだが、最近、大戦中の航空機
それのしてもこの宮崎駿という人にとって<空を飛ぶ>ということが根本的なテーマとしてあらゆる作品で追求されていることに驚きと感嘆の念を思えずにはいられない。
創作するということは、その作者にとっての痛切な何かを表現するための手段なのだろうか。
平凡に生きる私達も実はそれに似ていると思うことがある。
私達は幼児期から思春期にかけての体験で生まれた何かの欲求をその生涯を通じて求めるのが私達の人生なのかもしれない。
その原型が積極的で幸福なものであれば良いが自他の人生を破壊するようなものであればそれは不幸な人生となる。
宗教や哲学といったものがその方向性を正しいものにしてくれればどれほど素晴らしいだろうかと思う。そのための宗教であり、仏教であるべきだと。
先日、知人のお見舞いに行って気になったことがあった。
知人の病室で話していると主治医が入ってきた。年齢は36、7歳だろうか。
最初は随分とフレンドリーだと思ったが、やがて言葉の端々に随分とぞんざいなものを感じて少し気分が悪くなった。
自分の親以上の年齢の患者に随分ぞんざいな口をきくとういうのは礼儀を欠く。
「入院する前以上によくなると思わないでください」
などと言う。
後から考えるといよいよ随分な物言いだと思うのだが、私は頭が悪くてその場で聞き逃してしまうのと、基本的に相手を受け入れるということにしているので後から腹がたってくる(苦笑)
でも医師が部屋を出て行ってから何か言うべきだと気がついたが遅かった。ちょっと悔しい思いをした。
怒るにせよ、抗議するにせよ、その時、その場でないと意味のないことがある。やっぱり頭の悪いのは損である。分が悪い。
見舞いに行った知人は全然食事が喉を通らないという。
それは正に病気の結果として食欲がないのだが、医師は「とにかく食べてください、仕事だと思って」という。医師はとにかく栄養をつけるのが大事だという。
<栄養>は必要だが身体が拒絶しているのには理由があるのではないだろうか。身体は必要なものならそれを強く求めるからである。普段、食欲があるのに食べられないのならなおさらである。
治るというのは体との駆け引きや緩急があると思う。食べたくない時はとりあえず食べなくてもていいと私は思うのだが。身体の感覚がよほど狂っているのなら無理でも水分や栄養を摂らせる必要があるとは思うがどうもちがう感じである。
高齢化する社会にあってどのように老い、どのように病み、どのように命を終えるかというのは深刻だが大切なテーマである。
今の医療を全否定するのも全肯定するのも間違いであると思う。
真実は自分で探すしかない。なかなか厄介なことではあるがそこから逃げるべきではないと思う。
- 作者: 中村仁一
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