タケヤブヤケタ 300年前のモダンアート
今朝も境内の水溜りに氷が張っていた。数日前にもかなりの降雪があったが、3月になって気候もゆるみ身体も油断したところで寒さに逢うと身体にこたえる。
花冷えという言葉がある。
3月下旬から4月初旬の桜の咲く時期の寒さを指すらしい。
花冷えの少し前の3月初旬から中旬の寒さや冷え込みはなんと表現すればよいのだろうか…と思って調べたら「春寒」という言葉が見つかった。
立春以降に再びやってくる寒さのことらしく、今の季節にぴったりである。この春寒はいつまで続くのやら。
最近、車で郊外を走っていると「エッ!?」と逡巡することが多い。
何かというと周囲の風景の中に占める竹林の割合が明らかに増えているのである。
市内の某所、幹線道路が高台を走っている場所に来ると360度見渡せる周囲の山々に繁茂している竹林が見える…この光景などもそのうち珍しいものでなくなるかもしれない。
舞鶴市内の放置竹林の面積は1300ヘクタールと言われている。
1ヘクタールを3025坪とすると
3932500坪
約400万坪である。
竹というのは繁茂する性質があるのでこの400万坪の竹林が年々かなりの勢いで増えつつあるということになる。
竹を資源として活用する取り組みは様々に行われているが、これほど竹林が増えていると、まずその面積を減らすことが肝要だと思う。おそらく枯竹剤のような化学的薬剤を使うか焼却するしかないのではないかと思う。
化学的薬剤については安全性や環境への影響が未知数であることを考えれば、焼却するしかない気がする。
もちろん火災の問題や傾斜地や山間にある竹林をどうすかなど問題は多いが、これだけ増えた竹林を大きく減らすにはやはり時間や労力をかけて処理することは不可能ではないだろうか。
昨年は行政や民間有志方々の協力で境内にある竹林の伐採事業が行われた。何十年にもわたって放置された竹林を整備するために沢山の方に働いて頂いたが全員無報酬である。
放置竹林問題に割かれている予算はあまりに少ない気がする。
行政も民間ももっと協力してこの問題に智慧を絞ってほしいと願っている。
Newton(ニュートン) 2015年 04 月号 [雑誌]
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図書館で借りた「Newton」(2014年5月号)を読んでいたら文化財の創建当初の色彩を復元する活動についての記事が眼についた。タイトルは「いにしえの色彩を求めて 科学分析が明らかにした国宝の“真の姿”」。。
文化財という言葉の持つくすんだ、時代のついた、シックなイメージとは真逆に、文化財の多くが当初は様々な鮮やかな色彩に彩られていたという。(白いイメージのあるギリシャ彫刻やパルテノン神殿すら赤、青、黄などで彩色されていたというから驚きである)
そもそも極彩色というのは極楽浄土を表現するために発達していったらしい。
そして極彩色というと沢山の色を使うと思われがちだが、単に沢山の色を使うだけでなく「紺色と鉛丹色」「緑色と朱色」「緑色と紫色」のように対照的な色を組み合わせる構図によって一層“派手”に見えるように工夫されていたという。
奈良時代を代表する仏像である東大寺法華堂の執金剛神には往時の彩色が一部残っているがそれを再現すると本当にハデハデな仏像になる。
【「紅白梅図屏風」】http://www.moaart.or.jp/collection/japanese-paintings54/
【森山知己氏による再現描画】http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/kouhakubai/index.html
再現された描画の音楽の聞えてきそうな軽快さやデザイン性、デザイン化された水流と紅梅白梅の取り合わせの妙など言葉が追いつかないくらいの感動と興奮をおぼえた。今年は光琳の300年忌にあたるという。
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