忘れない 35周年 落し物 信長の肉声

午前中法事1件。



小雨が時折降るので傘を持参したが、こういう場合、



法事が終わる頃に雨が上がる
→檀家さんの家に傘を忘れる
→わざわざ傘を届けてもらう



というパターンが多いので



「傘忘れない、傘忘れない、傘忘れない…」



とつぶやきながら施主さんのお宅に向かう。



気がつくと仏間にまで傘を持ったまま入ってしまった…





帰山後、娘を連れて映画館へ。「のび太のスペースヒーローズ」を観る。




本日はホワイトデーなので子供のお守をして少し点数を稼ぎたいところ。




映画化35周年ということで期待したほどではなかったが、手堅くまとまった内容。これまでの作品では“自己犠牲”や“別れ”のシーンで何度も泣かされたが、今回はあんまり重たい展開がなかった。



オープニングで主題歌を5人が歌っていた。実はこれだけで何かグッとくるものがあって今回の主題歌はとてもよかった。やっぱりストーリーでもう少し意外な展開が欲しかったし、悪役があっさりやられたのももったいない気がする。




それにしても…



映画に出てくるジャイアンスネ夫はどうしてあんないいヤツなのだろうか…



殆ど別人格だ!



映画館の向かいにあった老舗の旅館が閉館して久しかったが、いつの間にか取り壊されて更地になっていた。当面は駐車場になると聞いたが、舞鶴の看板と言える旅館だったので寂しさを覚えずにはいられない。








夕方、妻と娘が境内の向かいの公園に散歩に行ったら



「動物の顎の骨らしきもの」



が公園の茂みに落ちていたとのこと。




この時期は雪解けと共に冬の間に雪で隠れていたものが見つかるが、結構物騒なものも多い。



ちなみに昨年は…



境内の池のなかで溺死していた鹿の腐乱死体




が発見され処理するのに往生しました…




随分前に録画していた歴史番組「くりぃむしちゅーの歴史新発見 信長59の手紙を解読せよ」を見る。



再現ドラマも一流の俳優が演じていてなかなか見ごたえがある。



信長や光秀の手紙を解読するというのは一見地味な印象を受けるが
直筆の手紙というのは決定的な一次資料であり歴史人物の肉声なのである。



私たちの脳裏にある歴史上の人物のイメージやエピソードの大半は後世に創作されたものであることを考えると古文書の読解の重要性を改めて認識した。



【関連記事】http://www.ntv.co.jp/nobunaga-tegami/
【関連記事】http://www.eiseibunko.com/exhibition.html
【関連記事】http://toyokeizai.net/articles/-/60225



この番組では信長の手紙の往来の相手として細川藤孝(幽斎)が再三登場し、藤孝が重要なキーパーソンであったことが改めて浮かび上がった。




戦国武将というと信長、秀吉、家康…といった英傑を思い浮かべる人は多いが



細川藤孝は歴史の表面にはでないが水面下で大きく歴史を動かした人物という印象を受ける。



そして細川家が今日まで存続したことで古文書をはじめとする多くの歴史的文物が継承されているかということに思いをいたさざるを得ない。




情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)

情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)




先日読んだ「大本営参謀の情報戦記」で改めて「兵站と情報」が決定的に重要な意味を持つと感じたが、秀吉が兵站に秀でていたとするとは藤孝は情報のエキスパートという気がする。





そして藤孝は常に絶妙のバランス感覚で難局を乗り切った。決して一時的な感情や利害得失では動こうとしない。番組の中の表現を借りれば常に社会の秩序が安定するほうに自分のポジションを置くという立場をとり続けた稀有な戦国武将である。




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