死骸 ジューンベリー 日本とトルコの友好秘話 富士山麓の祈り
午前中、俳句のグループの方が来寺された。
手帳を片手に時間をかけて丁寧に境内を散策される。 困るのは…
「石段の脇に咲いている黄色い花はなんですか?」
とか即答できないような質問をされることである。
住職といえど境内の花木草木を全部知っているわけではない。
というより知っている花木のほうが少ないくらいなので、こういう時は勉強不足を痛感する。
そのうち参加者の方が池のまわりで盛んに集まっておられるので蓮でも咲いているかと思ったら…
「池で鹿が死んでますけど…」
慌ててかけつけると鹿が庭園の池に浮かんでいた。
2年ほど前の冬にも庭園の池に鹿がはまって死んでいて、寒い時期ゆえ発見がおくれ…
腐乱死体になっていたので後始末が大変だった(涙)
昨晩、遅くに帰宅し、山門をくぐるなり、庭園のほうから鹿らしい足音が聞えたが、死後1日以上は経過しているようだった。
引きあげると角のあたりに幼い感じの膨らみがあったのでまだ若い雄鹿と分かった。
夜はささやかなお勤めをして弔うことにした。
夕方、庫裏の裏手にトクサのようなものが沢山生えているのが見えて不審に思ってよくみたら
群生していた茗荷の葉が齧られ、茎だけになっていたのだった…
最近植えたチシオモミジや長寿桜も次々に齧られ死屍累々である。
毎年、紫の綺麗な花を咲かせるシランも今年はすっかり齧られて根元だけになっている。
本当に困ったことだ…(涙)
以前から1度植えてみたいと思っていたのがジューンベリーという花木である。
アメリカ原産の植物だが5月に白い綺麗な花が咲き、名前のとおり6月には生食できる甘い実がなる。さらに秋には紅葉が楽しめるという。
野球選手でいえば投げる、打つ、走る全部に秀でた選手みたいである。
実際、庭木としてとても人気があるらしい。
春の苗木市で安くわけてもらえたので2本買って庫裏の前と台所の窓から見える場所に植えた。
実はジャムにすると美味しいそうだが、野鳥が大好物だという。
境内の木に巣箱をかけることを考えているがとりあえず、野鳥がこの実をついばみにやってくるのを台所の窓から観察できたらと考えている。
妻も娘も野鳥が大好きなので、眼の前で野鳥が見れるようになったら少しは私の株があがるのではないか…と。
新しい苗を植えるとは必ずといっていいくらい鹿の食害に遭うが庫裏の建物の直近に植えたのでさすがに食害なないと思いたい。
- 作者: 石川雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: コミック
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「もやしもん」の作者石川雅之氏が日本とトルコの友好秘話について漫画を描かれていて、なかなか泣かせる内容である。
期間限定で無料公開中とのことで是非御一読頂きたい。
【関連HP】http://www.moae.jp/comic/tesekkurederim
【富士山麓の広大な会場は大勢の参加者が来場した】
数年前に国連で宗教宗派を超えて世界の平和の記念する行事が行われた。
その行事が富士の山麓で行われるというので古い友人から招待を受けて参加した。
広い野外会場には恐らく1万人近い参加者が集ったのではないだろうか。
様々な宗教者が集って、それぞれの言葉で平和を祈念した。
神道、仏教はもちろん、カトリック、プロテスタント、ヒンドゥー教などなど…
厳粛であると同時にとても穏やかな時間が流れ素晴らしいひと時をすごすことが出来た。
戦争やテロの絶えない現代に、宗教のひとつの大きな役割は平和を祈るということだと思う。
善なる思いを発して善なる言葉を語り、善なる行為を為すことが宗教の根本であると思うが、その善念の大本とは世界の調和、安寧、平和ということに尽きるのではないだろうか。
個人や集団の間には差異を見出すという方向と、お互いの共通点を見出す方向という2つがある。
利害や感情や文化は差異や対立につながりやすいが、個人、国家を問わず異なる2者に共通しうる思いとはこの世界が平和であれという思いではないだろうか。
会場は富士が間近に見える素晴らしいロケーションだった。
富士山麓とは平和を祈るにはこれほど優れた場所もないだろうと思われた。
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