未確認飛行物体 クスノキ 残酷TV 



先日、静岡方面に出かけた時に早朝まだ薄暗い風景を見ていたら…





遠くの稜線の影から光る発光体がこちらにむかってゆっくりと飛んでくる…





咄嗟に




「UFOだっ!」






と思ったら、しばらくして今流行り?のドローンと判明…






薄明りの中をライトを装着したドローン(撮影用)が点灯しながらフワフワ飛んできたら、誰だってUFOと思うはず(苦笑)



















本日は市内の真言宗寺院の水子供養法要に出仕。







御住職方と話していて最近デスクワークが多いとか運動不足という話になった。







帰ってから思い立って2時間ほど外で薪作りと木の伐採を行う。







2ヶ月以内にできるだけ薪を確保したいのだが遅々として進まない。







最低半年は乾燥させたいので出来れば2ヶ月以内に薪材を裁断しておきたいのである。






クスノキの枝を電動ノコギリで切ったら、周囲にものすごい香りが立ちこめた。






クスノキは独特の芳香がある。クスノキは樟脳の材料となるのだが、そのクスノキが電気ノコギリで細かな木屑になって飛び散ると脳髄を洗われるような強烈な芳香になった。






クスノキの語源は「臭(くす)し」という説がある、また薬用になるので「薬の木」が語源ともいわれる。






私が関心のあるのはこの木が仏像の用材とされたことである。







この木の持つ芳香は防虫という役割を果たしたことは間違いないだろう。







また香りを持つ木というのはやはり特別な存在として珍重されたのではないかという気がする。






クスノキは成長が早いことでも有名である。






全国の巨樹・巨木の調べると上位12本のうちなんと8本がクスノキだという。













庫裏の裏手の山に夕方になると鹿が出てくる。





薪の確保と、動物にプレシャーをかけるために庫裏の周りの木を何本か切り倒す。







樹木が伐採されて見通しがよくなると野生動物が出てきにくいとされているからである。








木が倒れると遮られていた日光が斜面にサーッと差し込む。






その感じにはデスクワークでは得られない爽快さがある。






















若い頃、流行っていた歌や自分が好きだった歌に接すると元気がでる…という経験は誰でもあると思うが、その真逆で自分が若い頃スターだった人物の落魄した姿を見るというのはとても哀しいものがある。







最近、何度か観たあるテレビ番組で往年のスターが零落する様子が再現ドラマを交えて克明に描かれていた。リアルすぎて心が苦しくなった。







同時にそこからいろんなものが見えてくる。






成功者になることは素晴らしいことである。





だがお金や名声を満たされると、慢心や油断が生まれることもある。周りに持ち上げられているうちに家族を大切にできなくなったり、不摂生を続けることにもなる。






残酷なことに生活が低迷し苦労するなかで、病気に遭うこともある。






その原因は若い頃の不摂生であったり過労やストレスがその大きな原因なのだろう。






突然、大金や名声を手にすることは素晴らしいことのように思われるが






そのことによって人生を狂わされる人間はとても多いことに改めて気がつく。







意外なことに宝くじによって巨額の富を手に入れた人間の多くが破産しているという。







持ちなれない大金に自分を失い、無駄遣いを重ねて破産してしまうというケースが大変に多いのだという。







その人にとって宝くじに当ったことは幸せだったのか不幸せだったのか…











誠実に自分の仕事をコツコツと努めること、家族や周囲を大切にすること、適度に摂生すること…ごく平凡ななかにしか幸せの秘訣はないのではないのかもしれない。








そして人生に必要なのはバランスではないかという気がする。







人生のなかで何かの部分が突出して大きくなると必ずバランスに狂いが生じる。






その意味でも地道にコツコツと安定しながら全体的に成長することが大事なのだと思う。

















零落した芸能人の足跡を辿ると、厳しい運命のなかにどこか救いを感じることもある。







人生の暗い運命のなかにも必ず救いの部分があるというのも真実であると思う。







ただその人がその救いに気づけない場合もある。もしかしたらそのことが運命を暗い方向へと向けているのかもしれない。







残酷ともいえる内容の番組だったが人生とは何かということを考えさせてくれたように思う。










このブログを書いているときに友人から電話がかかってきた。







友人は絵を描いていて、絵のタイトルは「サウダージ」なのだという。







サウダージ」とはポルトガル語なのだそうだ。






この言葉の意味は過去への郷愁、憧憬、思慕を意味すると同時に未来や夢への憧れというニュアンスを含んだ言葉なのだという。





過去と未来を同時に思いを向けるというのは面白い言葉だと思う。






私のサウダージはどこにあるのか…と少し考えてみた。




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