梅雨あけ 禁止事項 食べることについて
昨日の予報では本日は曇りの予報だったが朝から晴天。
本日は地元の方20人あまりが奉仕作業に来てくださった。
作業は草刈や剪定だが皆さん畑仕事のプロの方ばかりなので、2時間半ほどで私の1ケ月分くらいの仕事を片付けて下さった。
地元の方も高齢化されているので無理なお願いはできないのだが本当に有り難いことだと毎年感謝している。
お寺に向かう時に高校の横を通った。私の母校であるが、いつの間にか校門に大きな看板が立っていた。
「イヤホン禁止」「携帯禁止」「並進禁止」「サンダル禁止」
わが母校は最近、規律がゆるみつつあるとのことでスクールバスを走らせたり、制服をリニューアルしたりとなかなかがんばっているが…
「サンダル禁止」
という文言には笑ってしまった。いかにもこの高校の規律がゆるんでいるのを象徴しているように感じた。
檀家さんや地元の方から新鮮な夏野菜を頂くことが多い。
この時期の野菜といえばキュウリ、ナス、トマト、インゲン、万願寺とうがらし、枝豆…
春先に地元の方がブロッコリーを持ってきて下さったが、これまで食べたことのない味で感動した。
市販のブロッコリーのように花蕾がギュッと詰まっていなくて口のなかでホロホロと溶けるようだったのである。
その季節に地元で採れた新鮮なものを食べる…というのは贅沢であるだけでなく、体にとっても嬉しいことに違いない。
夏野菜というのは出来始めると次から次へとできる。
老僧も畑で野菜を作っているが貰ってもらう先を見つけるのが難しいことがある。
スーパーに行けばどんな食品でも手に入る。私達が“良い食事”として推奨されているのは1日に30品目摂るということであり、肉、野菜、魚、野菜、炭水化物などをバランスよく摂るのが良いということになっているが、自然の恵みに委ねるならある時期おなじものばかり食べることになる。そのことはむしろ自然なことなのかもしれない。そしてその季節にとれたものはその時期の体に必要なものが含まれているとも言われているからなおさらである。
私は、最近はあまり栄養のバランスということにはあまりこだわらなくていいのではないかという気がしている。
せいぜい1週間単位で栄養に大きな偏りがなければ良いとして、1食ごとに栄養のバランスなるものは考えないでいいとさえ思うことがある。
自然のなかで生きている動物を考えると生きるために餌を探すことに必死であるが、体にとって特定の栄養に大きな欠乏が生じれば自らそれを感じて、必要なものを懸命に探し出して食べる…というのが野生の食欲である。こうした感覚は人間のなかでは大きく後退しているのではないだろうか。
その結果が30品目をバランス良くという食事なのではないだろうか。
より本質的な問題としては過食をどうコントロールするかということが重要ではないかと感じている。
ここ数年、野生動物を頻繫に見かけることが多いが、しみじみと感じるのは野生生物に肥満がないということなのである。
動物にとって過食というのは在り得ない事態なのではないか。
野生生物の美しい肢体や完璧と思える運動能力を見ていると、肥満を享受している人間の文明はある意味、豊かであるといえる半面、非常に深刻な問題を抱えているのではないかという気がしてならない。
東洋医学について書かれたものを読むことが多い。最近の関心は病気を治すことではなく、どうすれば病気にならないかということを念頭においている。過食というのことはごく日常的でいて実は多くの病気の原因になっているように思う。
国民病ともいえる肩こり、腰痛も過食が大きな原因になりうるとされる。そして胃腸を始めとする五臓が疲労することはおそらく多くの病気の誘引する可能性があると思う。
病気の予防について真剣に考えるなら過食をコントロールするということはとても大切ではないかと思う。厄介なことは過食の背後にはストレスがあって、ストレスが過食の引き金になっている場合も実は多いのだが。
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