座禅はBBQの後で 海上の歴史散策

 




昨日から地元仏教会の林間学校に参加。





約30名の小学生を引率して福井県おおい町へ。







昨日は朝から雨模様だったが、最初に大飯のうみんぴあ大飯に到着。





桟橋からクルーズ船“わかさ”に乗り約50分の沿岸クルーズを愉しむ。
雨も上がり海上も穏やかであった。






その後車で30分ほどの距離にある福井県おおい町名田庄の八ヶ峰家族旅行村へ。







【八ヶ峰家族旅行村】http://hachigamine.jp/






八ヶ峰家族旅行村はバンガロー、キャンプ場、古民家への宿泊、BBQ施設、虹鱒つり、などなど多彩な遊びが満喫できるレジャー施設である。




ここはもともとあった集落を利用して運営されている。運営は半官半民の施設だという。設備はやや古い印象だが、できた当初は全国的にも珍しい先駆的な施設で来場者が大変多かったとのこと。






施設の中を渓流がながれている。護岸工事されるまではかっての集落の中を蛇行する渓流があり丸木橋がかかっていて絵のように美しい村だったという。





渓流で川遊びの後、夕食はBBQ。




10人余りの住職がBBQの前に懸命に炭に火を起こす。





BBQといのは炭に火をおこすのに小一時間はかかることがある。
火を起こしがBBQのキモと言ってもさしつかえないかもしれない。




(我が家でも先日、娘のクラスメートと御両親を招いて今回の事前練習のためにプチバーベキューをしたが火が付かなくて苦戦。結局、お招きした先方の御父君が慣れておられて火を起こして頂いた。)





私は山寺からマイ火吹き竹を持参してがんばりました。
火吹き竹を使いすぎて過呼吸?で火種に上に倒れそうになりましたが…




BBQ施設といってもコンクリート製のU字溝をレンガの上に置いただけなのですが、これがなかなか使い勝手が良かったです。






食後は花火、入浴の後就寝。





本日はラジオ体操の後、山道を散策してから朝食。






それから恒例の座禅会。




施設の関係で座を組めず椅子に座っての座禅だったが、子供達は神妙な顔で一生懸命に座禅に取り組んでいました。






帰りのバスの中では子供達の多くが爆睡。
愉しんでいただけたようで何よりである。






この八ヶ峰家族旅行村は施設がやや老朽化していますが素朴な味わいがあって良い場所でした。




また青戸クルーズで沖合いから見た赤礁崎オートキャンプ場(「あかぐりざき」読む)は地元だけでなく京阪神方面からのリピーターが大変に多い施設で予約が取れないほどの人気施設なのだとか。


【赤礁崎オートキャンプ場】http://www.wakasa-ohi.co.jp/camp_01.htm
















青戸クルーズは船内アナウンスで歴史や地理の案内があるのだが、そのなかでも歴史に関する部分が大変興味深かったのである。私の心のアンテナにビビッと感じるものがあった。







大島半島福井県高浜のJR『若狭和田』、『若狭本郷』付近に位置する。若狭湾に大きく突き出した形状である。





「大島」という名前が示すように本来は沖合いの島だったところに砂州ができて半島となったようである。




砂州の部分は青戸の入り江という静かな内湾になっている。





平家物語』では宇治川の戦いにおける源氏方の宇治川先陣の争いが有名。






梶原 景季(かじわら かげすえ)の乗った名馬“磨墨”(するすみ)が名馬“生食”(いけづき)に乗る佐々木高綱に競い勝ち、先陣の栄誉を得る。





名馬“磨墨”がどこの産であるかには諸説あるが、この大飯近辺も名馬の産地であり、名馬“磨墨”もこの地より生まれたという説がある。青戸の内海は硯のように穏やかであるところから“磨墨”の名称が生まれたとも。





ふと小林秀雄「無情といふこと」のなかの『平家物語』を昔何度も読み返したことを思いだした。名文である。




モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)



大島半島に沢山の古刹や重要文化財が存在する。




この地域は天皇の直轄領であったともいわれ、天皇が一時期居を移したこともあるという。




また菅原道真公の所領があったとも、道真公が一時この地に住まれたとも言い伝えられる。



平安後期から鎌倉時代にかけて歴史の中枢に関わった辺りは舞鶴の歴史ともリンクしているようで、私は舞鶴大浦半島を思い出した。





<海との関わり><天皇家との関わり><中央政治との関わり><仏教文化の隆盛>などがクロスオーバーするところに大きな共通点を感じるのである。







若狭は歴史的には京都との結びつきが大変に深い。





少しびっくりしたのは私達の泊まった名田庄のすぐ後背が京都の美山なのである。




おそらく小浜―京都を結ぶ周山街道を巡る人と物資の往来は非常に重要な意味を持っていたに違いない。この名田庄地域もその一翼を担っていたに違いない。




大島半島の北端にあるのが大飯原発である。




(この地域は国定公園なのでどのような手続きで原発ができたのかは少し興味ある)



海上から見る大飯原発


半島の東端が赤礁崎オートキャンプ場である。海に面して大変に眺望が良いらしい。






林間学校のおかげで歴史に思いを馳せることができたがいよいよお盆へのカウントダウンである。




本日も大変蒸し暑い1日。この山寺は谷間なのでなかなか暑さが抜けない。




それでも夕食後には綺麗な夕焼けが見られた。暑い1日を過ごした後の清涼な光景である。



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