ひぐらしのなく頃に

お坊さんというと規則正しい生活というイメージがあるが私の場合はかなり生活が不規則である。




何かの拍子に明け方3時頃に目覚めることがあるが、来客も電話もない静かな時間というのは心に染み入るように心地よく感じることがある。




最近気がついたのは午前4時40分前後にヒグラシが鳴き始めること。





殆ど同時に何箇所かで同時に鳴きはじめ、さらにしばらくするとさらに多くの場所で鳴き始める。




静かな朝の空気の中に天から降ってくるようなヒグラシの声を聞いていると生命の不思議のようなものすら感じる。




相変わらずの炎暑である。





本日は京都市内にて棚経1件。




最寄り駅で降りて焼けたアスファルトの上を歩くと汗が止まらなくなった。




先方のお宅に着くと仏間はクーラーと扇風機があって涼しかったので一息。




炎暑の国であるインドの人々の考える極楽というのは、心地よい風の吹いている場所であったらしい。



真言宗の根本経典である「理趣経」にも仏の集う壮麗な宮殿の飾りが風にたなびくようすが描かれている。



理趣経 (中公文庫BIBLIO)

理趣経 (中公文庫BIBLIO)



棚経のさなかにショートメールが届いたの開くと…




〔3000万円〕の振込み申請が御座います。下記より振込み許可と返信ください…



久々の怪しいメール受信。忙しいときはゴミにしか見えない(怒)








お盆に向けていよいよ慌しくなってきた。



町で出会った人に「お盆でお忙しいですね」と声をかけてもらうことがある。



たまに…



「かきいれどきですね」


と言われたりする(苦笑)



イマドキのお寺は給料制になっていて、お盆で仕事が増えたからといって自分の収入が増えるわけではない。お寺の為と思って働いているのだが…




お寺は住職の所有物だと考えている方も多いが、そうではない。





「月刊住職」では毎号のように素行が悪くてお寺を追い出された住職の記事が載っている。




住職というのはある時期お寺を任される管理人のような存在ではないだろうか。



よき管理人として任されたお寺を盛り立て、時期がくれば後継者に後を譲るのが良いのだろうが、後継者が自分の子供であることが多いとそういう感覚も薄れていくのかもしれない。一方で後継者の居ないお寺も全国には数多い。




【陽暮れて道遠し…】




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