微風あり お盆のあるある
3時半頃から夕立。
お盆前までの暑さが一気に和らいだ気がする。
お盆の後片付けがひと段落して座敷で大の字になって寝るとヒグラシの泣く声が聞えてきた。
お盆の終わりをしみじみと感じる…。
夕方、物干し場の辺りで何かがゴソゴソ動くのでよく見ると、アライグマを捕獲する檻に大きなヒキガエルがかかっていた。雨に誘われてでてきたらしい。
今年のお盆もいろいろなことがあった。
飼い犬に吠えられるのは毎年のことだが、突然、首輪の金具が切れてこちらに飛びかかってこられたりとか(笑)
棚経では玄関から上がらず、縁側から上がることが多いのだが、知り合いの御住職は縁側の戸をガラッと開けたら…
おばあちゃんが着替えをされていたとのこと…
私も気をつけねば…
昨日は午後3時から庫裏で施餓鬼。
施餓鬼法要も後半に入り、私が「理趣経」を読経し、参加者に焼香をしてもらっていると…
異音が…
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…いびきだ!(しかもかなり大きい!)
いびきは施餓鬼法要が終るまでやまず。
あまりに堂々たるいびきなので鏧子(けいす)を叩くのも思わず遠慮がちに…
閉式で合掌礼拝して後ろを振り向くと、私の席の真後ろに施主さんのお孫さんが爆睡中…
大物だ…
棚経に伺って読経しているとうちわであおいでくださることがある。
子供の頃から棚経を手伝っているが、昔は後ろからあおいでもらうと自分が大事にされている気がして嬉しかった記憶がある。
施餓鬼で肝心な時に扇風機(安物)が壊れたので、少しマシな扇風機を買おうともって密林で検索していると、イマドキの扇風機は弱風より弱い「うちわ風」というのがあるという。
団扇の風というのはとても優しい。
あの優しい感じまで再現できるのだろうか。
歳をとって涙もろくなったせいか、棚経で後ろからあおいでもらっているとと私が子供の頃、私をあおいでくれたお年寄り達の多くはもう居られないのだ…と涙がでそうになることがある。
種種�瑶錯 鈴鐸�敞幡 微風搖撃 (「理趣経」初段より)
「理趣経」に仏達の集まる宮殿に穏やかな風が吹き、宮殿を荘厳する飾りを揺らす…という美しい描写があるが、きっと優しい風にちがいない。
チベット密教の本―死と再生を司る秘密の教え (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica 11号)
- 出版社/メーカー: 学研プラス
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- 作者: 田中公明
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あるお寺の施餓鬼で御住職がチベット仏教について話をされた。
チベットの仏教というのは密教が大きな役割を果たし独自の発達を遂げたという点では興味深い。
中国の侵攻と弾圧を契機とチベットの亡命政府ができ世界中にチベット仏教が伝えられた。
もしチベットが中国と平和な関係を保っていれば、チベット仏教がこれほど世界に広がることはなかったに違いない。歴史の皮肉のようなものを感じる。
学研「チベット仏教の本」と田中公明「チベット密教」(春秋社)を寝転んでパラ読み。
(「チベット密教」は評判が良いらしいが「図説 チベット仏教」として増補改訂版が出ているらしい。)
お盆が終って気ままな読書をする…
至福のひとときである。
【お盆のお坊さんあるあるネタ】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150812-00052019-playboyz-soci
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