お寺の新兵器 「海から知る考古学入門」

  






昨日も娘を寝かせているうちに9時早々に寝てしまい真夜中に眼が覚めた。



眼を閉じていると猪の鳴き声ガ聞え、しばらくて鹿の鳴く声が聞えた…それから繰り返し猪と鹿の鳴く声が聞えた。




随分と騒がしい夜である。




都会に住む人たちにこうした野生の獣の声を聞かせてあげたいと思うことがある。




その鳴き声は純粋であり、力強くもあり、そしてどこか悲しげで胸に響くものがある。



秋が深まりいよいよ寂寞とした空気を感じるようになった。







地元のJ電機ら封筒が届いた。




「お寺様へご提案」




と手書きの文字が書かれてある。





オール電化の広告かと思ったら…





ロボットクリーナーの広告だった






本堂や庫裏をロボットクリーナーで掃除するということらしい




「毎日の掃除が楽になりました」
「広いだけに大変でしたが、これで本堂の掃除の悩みがひとつ消えました」




ちゃんと利用者の喜びの声が載っている(笑)




念のため密林でレビューを見るとロボットクリーナーの評価は意外に高い。




ウチのように古いお寺は段差だらけなので活躍の場はなさそう。




第一、お寺でそんな機械を使っていたらドン引きされそうではないか





お寺というと一生懸命掃除してナンボのイメージを持つ人も多いからだ。





新兵器というよりは使っているとことを知られたくないので秘密兵器に近いかも。





海から知る考古学入門―古代人との対話 (角川oneテーマ21)

海から知る考古学入門―古代人との対話 (角川oneテーマ21)




森浩一「海から知る考古学入門」(角川書店




森浩一さんの著書は何冊か拝見したがどれも素晴らしいと感じた。



考古学と文献史学のなかから産み出される鋭い発見の数々。



語り口も平明で、専門家ぶらず、常に読者の視点にたっておられるのを感じる。





子供の頃読んだ本には貝塚というのは<古代人のゴミ捨て場>だったと書かれていた記憶があるが、最近の研究では、往時の人々は大量の貝を採取し、沸かしたお湯に貝をつけて殻を開かせ、剥き身を干したものを干し貝にして、広く交易してたらしい。





貝塚(特に大型の貝塚)というのは産業廃棄物の集積所だったということらしい。




大勢の古代人が賑やかに働いている姿を想像すると楽しいものがある。









『財』『貯』『賠』『販』などお金にまつわる漢字には貝偏が多い。





この貝は宝貝という貝で、特にキイロタカラガイやハナビラタカラガイが好まれたという。




宝貝は裏面の模様が女性器に似ていたことから子安貝ともいわれる。





舞鶴の志高遺跡ではキイロタカラガイが詰まった壷が出土したと書かれているが、1度実物を見てみたいものだ。

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