税務調査
子供の頃読んだ短編のマンガの話。
確か家にあった古い「別冊 太陽」に載っていた短編のマンガで、作者はもしかしたら手塚治虫かもしれない。
内容は昔話の「桃太郎」のパロディだったのだが、桃太郎が鬼が島から宝物をおじいさんとおばあさんに持ち帰ったその後、税務署という「鬼より怖い人達」が来てがっぽり税金をもってかえった…みたいなことが書いてあった。
子供心に
「ゼイムショというのは怖いところんなんだ…」
と思ったのを覚えている。
本日午前で税務調査が終了。
初めての体験で面白くもあり、緊張もしたが、得るものも多かった。
税務調査初日…
眼鏡をかけてイケメン風の一番若い人が
「住職さん、本を出版されてますよね?」
と(軽く圧迫感を出しながら)指摘された。
いかにも「印税が申告漏れですよ」的なニュアンスを感じた。
この人は時々クイッと眼鏡を上げる癖がある。
ドラマ風というかマンガチックというか…
キャラができておられます(笑)
出版…何のこっちゃ???
頭の中が真っ白になった…
思わず…
「“松尾○空”さんと混同されてませんか?」
と聞き返してしまった(笑)
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翌日、資料を見せられた…
何年か前に霊場会で25カ寺の住職が寄稿して作った法話集のことだった。(もちろん印税などありはしない)
ネットで検索すると著者のところに私も名前が載っているらしい。
良く見つけてくるもんだと感心した。
税務署の方は総じて皆さん紳士的で丁寧な方ばかりだったのでよかった。
徴税というのは必要な仕事ではあるが恨みをかうこともあれば、恫喝、哀願…様々な厳しい場面に立ち会われることも多いに違いない。
大金を守ろうとする銀行や企業が懸命に税務署に立ち向かってくるのに比べれば
ウチのように税務署対策など何にも考えていない寺など楽勝もいいところだろう。
例えて言うなら…
必至で野山を逃げ回り、時に命がけで抵抗してくる野生動物を撃っている猟師が牧場でのんびり草を食べている牛を撃つくらいの差があるにちがいない。
税務署の方が帰られるときに
「役職以外でしたらいつでもお越し下さい。歓迎いたします。」
と挨拶したらちよっとウケた…
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