元日 不滅の言葉
あけましておめでとうございます
皆様の御多幸を心より祈念申し上げます
ぶろぐ坊 九拝
午前8時半、檀家さんから年頭のご挨拶をうけ、9時半には兼務している山寺にて年頭の祈念会と護持会総会に参加。
元日や上々吉の浅黄空 小林一茶
雪の無い、温かい元日である。
時々晴間も見えて気分が良い。こんな元日は久しぶりである。
総会まで時間があるので庫裏で一休み。
庫裏には薪ストーブが設置してあって、暖かさが心地よい。
椅子に座ったままうたた寝できたらどれほど気持ちよいか…と思えるほどの安楽さである。
総会も無事終わり、老僧夫婦、妹夫婦、甥や姪も加わって久しぶりに家族の団欒である。
年に1回くらいはこんな時間も悪くない。
お正月は美味しいものを頂き、親しい人と交わり、心を清めてくれるものに触れたいと思う。
正月の過ごし方はその歳の象徴として、その歳の在りかたに反映すると思われるからだ。
もちろん喧嘩やネガティブな言動も慎むようにしている。
お正月三が日は強引に仕事を休み、ひたすらめでたさと心地よさに浸りたいと思う。
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本年の初読みは「不滅の言葉第四巻」(星雲社)と学研の「戦国合戦大全 (下巻) 歴史群像シリーズ(51」。
「不滅の言葉」はインドの代表的な聖人、宗教者であるラーマクリシュナの言行を弟子である著者が書き留めたものである。
ラーマクリシュナはインドでは釈尊と並び賞される聖人である。
赤子のように、ひたすら神をしたうこと、金銭や女性に代表される世俗を離れること…非常に触発されるものがある。
日本の仏教のなかに似たものをもとめると真宗の妙好人に少し近いが、絶対的な信仰と境地の深さには眼をみはる。
近年、原始仏教が高く評価されることが多いが、2500年前の偉大な聖人の言行を私達は正しく理解しているだろうか…と常に問い直すべきだと思う。
あまりに恣意的な、現代風の解釈が流布しているように思うからだ。
釈尊に始まる仏教は私達の拠り所とすべき智慧に満ちているが、時代と地域の隔たりのなかでその智慧を正しく汲み取ることは容易ではない。そうしたなかで“僅か130年前”に生きていた聖人の言行は仏典を正しく理解する鍵となる不滅の言葉なののではないかと感じている。
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