保護鳥「活仏たちのチベット」他

 






一晩で60センチの降雪…と最強寒波の呼び声も高かったが、当地は降雪少なし。



但し気温は氷点下を大きく下回る。




夕方、勝手口で水音がするので家人が洗濯機を使っているのだと思っていたのだが…


2、3時間たってから勝手口のドアを開けたら…水道管の隙間から噴出した水が辺り一面を水浸しにしていた!氷結によって水道管のバルブが傷んだらしい。








昨日も降雪はそれほどでもなかったが、収蔵庫の屋根の下に積もった雪を固めてソリ遊びをする娘。




娘が歓声を上げてすべったら庭木のピラカンサの実をついばみにきた野鳥達が驚いて一斉に飛び立ち、そのうち1羽が寺務所の窓ガラスに激突!野鳥は飛び上がれなくなくなったので妻がダンボールに入れて保護している。図鑑で調べるとトラツグミのようである。なんとか野生に返してやりたいのだが。




【(多分)トラツグミ。かなりでかい。】



2月10日号のビックコミックを読んでいたら、ゴルゴ13が殺人用ドローンと戦っていた。




先のダボス会議でもAIのロボット兵器転用が懸念されていたが、高価なロボット兵士を作るより、ドローンを兵器化するほうが簡単である。



ゴルゴでは日本の携帯電話の機能をドローンに転用して安価に殺人ドローンを作ったという設定になっていた。なかなか凝ったアイディアだと思う。



ドローンによって空母すら無力化できる可能性があると外国の軍事技術者がコメントしていたが、今後はドローンによって戦争やテロの様相が一変するかもしれない。









昨日、ブックオフオンラインから古書が届く。


○石田尚豊「曼荼羅のみかた」
○田中公明「活仏たちのチベット
○安田登「疲れない体をつくる「和」の身体」
○藤本靖「引っぱって、ゆるめて 疲れない身体になる方法」





○石田尚豊「曼荼羅のみかた」


80ページほどの小冊ながら曼荼羅を9つのパターンに分類して整理している。
カラーの図版も多く視覚的で、説明も簡にして要を得ているという印象。




活仏たちのチベット―ダライ・ラマとカルマパ

活仏たちのチベット―ダライ・ラマとカルマパ


○田中公明「活仏たちのチベット



著者はチベット学の中心的存在である。

密教を理解するにはインド学、チベット学という補助線がどうしても必要だと感じているのだが、輪廻転生に基づく法統の継承というチベット仏教の特性を歴史的に分析している。


チベットでは低い生産性しかない農業社会であるため、人口が増えて1つの家族がどんどん分家していくとすぐに生産が行き詰ってしなう。そのためにチベットでは兄弟が同じ妻を共有するという“一妻多夫”という世界的な稀な制度が行われたとされる。


そして著者はチベット仏教もまた低い農業生産に見合った余剰人口の調整システムとして機能していたと分析する。


考えてみると日本でも口減らしに子供を小僧に出すという話が決して少なくなかったと聞く。『出家による余剰人口の調節』というのは決して特別なことではないらしい。


私のなかではチベット人=<世界一敬虔な民族>というイメージしかなかったのだが、斬新な視点でチベットについての知見を深めてくれる。






○安田登「疲れない体をつくる「和」の身体」
○藤本靖「引っぱって、ゆるめて 疲れない身体になる方法」



二人の共通点はロルフィングというアメリカで開発されたボディワークである。


ロルフィングは筋肉や筋膜へのアプローチを重視し、体の深部に働きかけるという。


特に安田氏は能楽師でもあり、能楽の体の使い方に深層筋の活用があることを指摘されていて興味深い。




「引っぱって〜」では耳を軽くひっぱったり、口をうごかしたり、鼻をつまむという軽い刺激で体の深部に響く刺激を与え、体の芯の疲れや緊張をとるワークが紹介されている。




昔の日本人は<体>と<心>の区別が曖昧だったらしい。



例えば「身にしみる」という言葉は「心にしみる」と言い換えても殆ど同じようなな意味になるのではないだろうか。



そして曖昧であるが故に高度な身体技法を駆使できていた可能性がある。


体と心の関係をどのように考え、体から心へ、心から体へいかにアプローチするか…


ロルフィングについてはもう少し書いてみたいことがあるが続きは次回に。




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