ご縁日 すり足 


本日28日は不動明王のご縁日。


毎月28日は本堂にてお勤めを行う。


高齢化と共にお参りも少なくなっているが、こうした年中行事もお寺の大切な役割のひとつだと思う。


数日来の冷えこみが続き、本堂の気温は零下であったにちがいない。




火の気のない寒い本堂のなかで在家勤行集で一緒にお勤めをした。



こんな日のもお参りにこられるというのはやはり良い心がけ…



『読モ』(読経モデル)


と呼んで差し上げたい。



もう少しで春がやってくるはず。



読モの皆さんがすみれの咲いた参道を通ってお参りに来られる日も遠くない。






先日、密林の古書で買った安田登「疲れない体をつくる「和」の身体」が面白く、そこにかかれてあるワークをいろいろ試している。



著者は能楽師にしてロルフィングというボディワークの有資格者である。



能楽師が80歳、90歳の高齢であっても高度な身体運用が可能なのは能楽の呼吸や所作のなかに深層筋を発達させるシステムがあるからではないかと分析している。



そして小さな動き、ゆっくりした動きのなかに深層筋を活性化させる鍵があるという。



以前から太極拳や気功のような<ゆっくりした動き>には大切な意味があると感じているがそのこととつながるかもしれない…と少しワクワクしている。



すり足の練習をしてみたがこれがなかなか難しい。



僧衣の場合を雪駄を履くことが多いが、昔は草履や雪駄の鼻緒に深く足を入れるのは野暮であったと聞いたことがある。


では一体どのように履物を履いていたか…と考えるとすり足の要領で歩いていたと考えると合点がゆく。



今の私には鼻緒に深く足指を差し入れず歩くなど到底できそうにないが、往時の日本人の身体の遣い方は現在と随分ちがったものであるらしい。



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