掃除の効用 裏ベストバイ集 見えない筋肉
節分という大きな行事が終わり一息ついたところである。
庫裏は広くないので行事を行うときには普段、家族の寝室にしている部屋も片付けて接待をに使えるようにする。
施餓鬼や節分といった年中行事のたびに書斎、寝室、台所、トイレなどを一斉に掃除するが、いつも感じるのは掃除することで何かが変わるという感覚である。
淀んでいたものが流れだすような感覚である。それはとても気持ちよいものである。
掃除というのはなかなか面倒なことだが、年中行事があるおかげで定期的に大掛かりな掃除を体験できるのはありがたい。
掃除をすると開運すると主張する人があるが、まんざら間違いでもないと思う。
風水とされるもののなかにはかなりいかがわしいものもまじっているが、
自分が普段住む場所を整えるということは、健康運、財運にも大きな影響を与えると思う。
最近、空き家の増加が大きな問題になっている。
市街にも郊外にも沢山の空き家があるが、人が住まなくなると途端に家が荒れ始める。
人が出入りし、起居しているほうが家屋に負担になるように思うが、そうではなくて、人の住まなくなった家は家屋としての寿命をすり減らすようになる。
空き家になると築年数の浅い建物でも建材や構造が著しく早く劣化するのを見ることがある。
不思議といえば不思議な現象である。
合理的な解釈としては湿度が滞留することでカビの増殖や建材の腐食がすすむと考えられるが、いろいろな廃屋や空き家を見ているとどうもそれだけではないように思う。
家も人間同様に生きて呼吸していて日光や外気やそこに住む人の“気”のようなものを受け取って共生している…というイメージを勝手に描いている。
家に住むというのは当たり前のことだが、何か眼に見えない働きもそこにあるのかもしれない。
MONOQLO安くて良いモノベストコレクション (100%ムックシリーズ)
- 出版社/メーカー: 晋遊舎
- 発売日: 2016/01/21
- メディア: ムック
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普遊舎のMONOQLO誌を時々購入して読んでいる。
たまに買うだけのライトユーザーだが、
この雑誌の良いところは様々な商品を比較して優劣をつけてくれるので
我々が試行錯誤して無駄な出費を抑えることができることにある。
この雑誌は過去の記事を再編集(使いまわし)することも多いのだが、「安くて良いモノ」
259」は創刊以来6年分のベストバイ商品のなかからにコストパフォーマンスの良い商品を精選したものである。
製品の性能だけを比較すると1位にはならなくても上位に選ばれてなおかつ価格が安い商品がある。
1位の製品が100の性能に100の価格とすると、 2位の製品が80の性能で40の価格なら十分に買う価値がある。場合によっては1位を凌ぐ価値があるかもしれない。“裏ベストバイ”集といったところである。
- 作者: 安田登
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 6回
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円生の「首提灯」だったと思うが、侍が相手を一刀のもとに切り捨て去ってゆく。
そのとき謡曲を朗々と謡いながら歩んでいく…その場面がとてもかっこよかった。
以前、何かで読んだのだが参勤交代で全国に集まった武士同士が方言のために言葉が通じなかった、そこで謡曲の言葉を使って会話をしたという。
能楽師でロルフィング指導者である安田登氏によれば能楽は武士の教養、嗜みとして必須のものでったという。
安田氏は能楽の身体運動や姿勢、起居には深層筋が関わっていると分析している。
マッチョという言葉で連想されるのは肩幅が広いとか上腕の筋肉が発達していたり腹筋が割れているといった眼につきやすい筋肉ではないだろうか。
筋肉のなかでも人体の表面には見えない深層筋を活用することで優れたパフォーマンスが生まれるという考えは身体運動の研究のなかではひとつのムーブメントになりつつあるが、能楽を分析すると、この深僧筋を活用する場面が多いという。
能楽師が高齢になっても妙技の冴えを見せることができる理由のひとつは深層筋にあるという。伝統というのはあなどれないものである。
能楽の動きのなかでも『すり足』が深層筋との関わりが深いと書かれてあったので少し練習を始めた。
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