アレが無い! 日本海海戦の真実
霊園に掃除にでかけた母に霊園の横に生えている栗の木を伐ってほしいといわれた。
山際から伸びた枝からの落葉が著しいというのは昨年から感じていたので、
朝方、下見に行って伐り方をシミュレーションして帰ろうとすると…
霊園のなかの一区のお墓に眼が留まった…
洋風のデザインのお墓なのだが…
上にあるはずの竿石が無くなっているのである!
頭の中が真っ白になった
盗難か???
イノシシに突き倒されて転がっていったとか???
墓地の持ち主が突然宗旨替えをして竿石だけ移転させたか???
もともと竿石が無いのを私が勘違いしているのか???
お墓の竿石が無くなったなどというのは管理責任を問われかねないので
慌てて墓地の所有者に電話するが通じない…
2時間後…
竿石が無いのは刻字のために墓石屋さんが持って帰ったもので、
墓石屋さんと所有者からはお寺には既に連絡済だと判明。
電話を取った家人からのメモを私が見落としていたのだった。
最近は考えられないようなことが時々起こるので、竿石が無くなるというのも在り得ない話ではない。久々にびっくりしたというお話でした。
- 作者: 野村実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/07
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『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。』
(オットー・フォン・ビスマルク)
鉄血宰相ビスマルクの有名な言葉だが
『賢者は経験からも歴史からも学ぶことができ、愚者とは経験からも歴史からも学ぶことができない』
…というのが正しいのではないかという気がする。
そして賢者でなくても歴史に接するというの大いなる愉しみではないだろうか。
数年、戦記の類を読んでいるが、「日本海海戦の真実」は
日本海海戦についてある程度の知識があると面白く読める。
「阪の上の雲」というメジャーな存在を引き合いにだして、「坂の上の雲」がいかに史実と違うか…と展開するのが類書の定石になりつつあるが
本書はさらに踏み込んで永年にわたる戦史の研究、新資料の発掘などの苦労が垣間見える。
最大のポイントは東郷がバルチック艦隊の航路を対馬海峡と看破し、迎撃したとする従来の定説に対して
著者は日本の連合艦隊司令部はバルチック艦隊が対馬ではなく津軽海峡を通過しているのではないかとの意見に傾倒し、日本の連合艦隊は津軽海峡にて待機するという案が浮上し、その命令が正に実行に移される寸前であったという新事実を発掘していることである。
また著者は秋田真之が創案したT字戦法を東郷が採用しバルチック艦隊に完勝したとい定説についても異論を述べる。
著者のひとつの結論は<東郷の神格化>は日本の軍国化のなかで生み出されたものであるという。
賢者が歴史に学ぶということをもう少し考えると成功に学ぶだけでなく、歴史の失敗から自身もその轍を踏まないことを学ぶことを意味するはずである。
さらには成功による慢心や自己肯定こそが大変に危険であることを学ぶことも意味するのではないだろうか。
日本人は賢者たりえるのか否か…
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