和倉温泉 北陸の空に法具型UFOは飛ぶか?
地元の仏教界主催の団体参拝旅行へ。
10人あまりの御住職と檀家さん総勢約40名。
第1日目、金沢にある曹洞宗の天徳院に参拝。
このお寺は徳川家から加賀前田家にとついだ珠姫(二代将軍秀忠の二女)の菩提寺である。
珠姫の戒名が
『天徳院殿乾運淳貞大禅定尼』
であり、
天徳院という寺名は
この院号に由来するのである。
全国には様々な寺名のお寺があって興味深いが
故人の院号をそのまま寺の名前にしているお寺というのは珍しい部類にはいるのではないだろうか。
【天徳院 HP】http://tentokuin.arunke.biz/
壮麗な山門をくぐり境内へ入ると堂々たる大伽藍である。
幼くして嫁した珠姫のために徳川家からからくり人形が贈られたことにちなみ
『からくり人形劇』なるものが毎日上演されている。
すごいスペクタクルな内容を期待したのだが…
見ても見なくてもいいかな…という内容でした
もっとも
大藩の威光を感じさせる大伽藍や珠姫ゆかりの遺品は見るべきものがある。
というわけで
参拝を強くオススメします。
金沢市内のひがし茶屋街を見学の後、宿泊は和倉温泉の『のと楽』に投宿。
【のと楽】http://www.notoraku.co.jp/
団体参拝などで温泉地や名勝の大型旅館に泊まることがあるがこの『のと楽』はこれまで泊まったなかでも屈指の快適な旅館。
館内全体に穏やかな空気があり、実にくつろげる。
あえて言うなら
日本のバリ?
バリに行ったことがありませんが(きっぱり)
翌朝、1時間ほど和倉温泉の周辺をウォーキング。
温泉地というと寂れていたり、俗悪だったりするとこともあるが、この和倉温泉地全体が発展の機運あるようである。
もしかしたら風水的に良い場所なのか、それとももっと別の理由があるのか…
全国に名高い加賀屋という旅館も近くにあり、1度は宿泊してみたいものである。
和倉温泉の雰囲気が実に良かったで再訪したいと強く感じました。
翌日は輪島の朝市へ。
あいにく雨が降り始める…
なぜか朝市のメインストリートのなかに永井豪記念館が…
よほど入ろうかと思ったが自重。
【永井豪記念館】http://www.go-wonderland.jp/index.html
帰ってから調べたら永井豪氏の出身地が輪島とのことでした。
朝市は名産の漆器をはじめ地元の海産物、雑貨など幅広く商われ
落ち着いた懐かしいような雰囲気のなかでの活況は格別なものがありました。
朝市の後、輪島キリコ会館へ。
【輪島キリコ会館】http://wajima-kiriko.com/
キリコというのは山車の一種である。多くは直方体の巨大な灯篭である。
石川県は全国でも屈指のお祭り県なのである。
能登全域で行われるキリコ祭りは能登では最も重要な祭りであり、特別な意味を持っているようである。
朝ドラの「まれ」でもキリコ祭りのシーンが何度も放映された記憶がある。
なんと…
石川県で発見された小惑星には「キリコ祭り」と命名されたものまである。
キリコ会館では簡単な説明の後、キリコ見る…以上。
よほどキリコに関心のある方以外にはオススメしません
でも能登にとってキリコ祭りというのは格別なもののなので1度は来訪すべきかも。
…とフォローしておきます
千里浜で昼食後、「コスモアイル羽咋」へ。(『羽咋』は「はくい」と読む。)
ここは宇宙科学博物館というべき施設。
【コスモアイル羽咋】
http://www.hakui.ne.jp/ufo/
キリコ会館で少しがっかりしていたので、この「コスモアイル」も
どうせ行政の作った箱モノ…と鷹を括っていたら
館内の展示を見て、説明を聞くや
えっ、えっ、えーーーーーーー!
「マーキュリー宇宙船 」
「ヴォストーク宇宙船」
「モルニア通信衛星」
「アポロ司令船 」
「ボイジャー探査船」
「アポロ月面宇宙服」
「RL-10 ロケットエンジン」
「 アポロ月面着陸船 」
「ルナ24号 」
「バイキング火星着陸船」
などなど…
これら大半が実物なのである!
専門家も垂涎の超貴重な品々が多数。
甘かった!
実際に使われたホンモノが処狭しを並べられているのである…
大気圏の2000度にも及ぶ摩擦熱で黒くこげたソ連の「ヴォストーク帰還用カプセル」
なんという迫力…
2000度の摩擦熱といえば
ザクだって大気圏との摩擦熱で溶けるんですから(「ガンダム」第5話参照のこと)
宇宙についてはそんなに関心の無い私も
説明に思わず聞き入ってしまう。
ホンモノの持つ迫力や存在感に圧倒されるのである。
いくらホンモノがあってのそれがいかに凄いものかということが分からなければ意味がない。
職員さんの解説がお見事なのである。
30分近くよどみなく、飽きさせず笑いを交えて説明を加えてゆく。
この解説だけでも聴く価値がある。
ホンモノの展示品×見事な解説
この組み合わせがすばらしい。
さらに…
展示スペースの一部はUFO関係の資料展示なのである
そもそもなぜこの町に宇宙博物館ができたのか…
当地に伝わる江戸時代の文献にはUFOらしき存在の記述があるという
しかも目撃されたUFOが
『「そうはちぼん」が空を飛んでいた』
とあるのである
で、この「そうはちぼん」が何かというと…
なんと…
真言宗で声明を唱えるときに使っている「はち」(「にょうはち」とも)のことなのである!
「はち」はシンバル状の楽器なのだが、円形で真ん中が膨らんでいるので横から見たら…
まんまUFO!(笑)
【関連記事】http://www.hakui.ne.jp/ufo/detail/15.html
それだけでなく
羽市民の3人に1人がUFOの目撃経験をもつという…
解説してくれた職員さんに「当地の上空を見上げたらUFOが見えるかもしれません」と言われたので
私も帰りの道中、バスの窓から空を凝視してみましたが発見できず…
1度だけドローンをUFOと誤認した前科があるのでやめておきました。
ところで「羽咋」(はくい)という地名の語源は
この地に怪鳥が居て人々が害を為していたものを退治したことに由来するという
怪鳥…
神話伝説には妖怪変化の類の記述が多いが“怪鳥”というのは少ない。
もしかしたら
もしかしたら
怪鳥とはUFOのことなのではないか??
…といつも妄想を楽しんでみた。
敦賀まで高速がつながったおかげで明るいうちに帰山。
沢山のお土産とともに充実した団体参拝をおえることが出来ました。
にほんブログ村←いつもご訪問ありがとうございます!
丹後の山寺の住職に応援のクリックをポチッとおねがいします(^人^)
.