西国巡礼の難所 最古の千手観音
【昨日の夕べの空はとても綺麗でした】
相変わらず熊が出没したことを知らせるメールが行政から届く。
こんなことは初めてである。異常事態といってよい。
車で5分圏内にも熊が頻繁に出没しているようで少々心配である。
昨晩、西国札所の難所とされる施福寺参拝に備えてトレッキングポールを倉庫に取りに行こうと思って夜半に戸外に出たら…
…ザクッ…ザクッ…
暗闇のなかを動物の足音が聞える…
鹿よりも重量感のある音で、二足歩行のようにも聞えたので怖くなって庫裏に戻る。
熊だったのか???
本日は毎年行っている西国札所巡礼の団体参拝。
朝方、朝食代わりの紅茶を一杯頂いて、出発の準備に取り掛かろうとすると、予定よりも早くバスが到着。
到着が早すぎる…
慌てて庫裏を出る…後で確認したら忘れ物多数。
念珠、輪袈裟、カメラ…
お坊さん的にはかなり失格である。
深山路や檜原松原わけゆけば槇の尾寺に駒ぞいさめる
施福寺御詠歌
順調に大阪府和泉市にある槇尾山施福寺に到着。大阪といっても随分鄙びた風情である。
施福寺は天台宗の寺院だが行基、役小角、空海など名だたる宗教家とゆかりの深い古刹である。
西国の札所のなかでも難所とされるのが上醍醐寺、観音正寺、施福寺の3カ寺とされる。
そのなかでも一番参拝者が苦労するのが施福寺といわれる。
本堂までは駐車場から30分あまりの石段を登る。
行程は直線距離だと僅か1キロほどだという。
道中は山深い道でハイキングか軽登山の装備の方も多い。
トレッキングポール持参して正解だった。(特に下りに大いに役に立った。)
かなり汗をかいたのでユニクロで買った機能性Tシャツを着てこなかったことを後悔。
本堂では秘仏のご開帳が行われていた。
『花山法王の足守りの馬頭観音』がご開帳と書かれている。
馬頭観音というのは交通の守護として祀られることが多いので「足守り」という名称に納得していたのだが、開扉された仏像を見ると、両足の裏を参拝者にむけるような形で座っておられる…
この座り方には少しびっくりである。
実に珍しい座を組んだ馬頭観音様である。
足の裏が光を帯びていていかにも大勢が撫でられたことが分かる。
(現在は仏像に触れることはできない)
参るより 頼みをかくる 葛井寺 花のうてなに 紫の雲
葛井寺御詠歌
真言宗御室派に属し、日本最古の千手観音を祀るお寺である。
施福寺とは異なり閑静な住宅街の一角にあるお寺である。
立派な本堂や山門も素晴らしいが、秘仏の千手観音菩薩は1度は拝観してみたい仏様のひとつである。
【葛井寺】http://www.geocities.jp/saikoku33_5/index.html
本日の団体参拝は好天に恵まれたのが何よりある。
難所の山道も大半の参拝者が無事にお参りでき、達成感もひとしおだった様子。
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