オネアミスの翼 鬼の哭く岩 新聞パンチ

 


王立宇宙軍 オネアミスの翼 [DVD]

王立宇宙軍 オネアミスの翼 [DVD]





動画で「オネアミスの翼 王立宇宙軍」の一部がアップされていたのを観たら急に全編見たくなり、ネットでレンタルした。



冒頭のシーンが素晴らしい。作り手の情念のようなものがひしひしと感じられる。



ストーリーの起伏も少ないし、退屈な映画なのかもしれないが、場面ごとのこだわりに溢れた映像は一見の価値がある。



清兵衛と瓢箪・網走まで (新潮文庫)

清兵衛と瓢箪・網走まで (新潮文庫)


志賀直哉の小説を思い出した。



志賀直哉の小説を読むとストーリーの起伏は少ないが、一文一文の削りだされたような文章の美しさに引き入れられる。ストーリー性があるとかないとかどうでもよくなってくる(笑)



志賀直哉の作品にストーリー性を求める必要がないように、アニメにおいても場面ごとの完成度や美しさを追求する作品があっても構わないだろう。



作品の力というものは多分、そこにつぎ込まれた情熱や志や心意気や遊び心などなどが“行間”から伝わってくるのだと思う。


ちなみに続編がまもなく製作されるとのこと。






兼務寺院で留守番していたら間人から吟行にこられた俳句のグループがあったので仁王像を案内した。



当山の開基が麻呂子親王であると説明したら、間人にも麻呂子親王の伝説が伝わると教えてくださった。




間人の海岸に立岩(たていわ)という巨岩がそそりたっているのは知っていたのだが、この岩は麻呂子親王が叛旗を翻した3匹の悪鬼のうち2匹を殺し、見せしめに“土車”という鬼をを閉じ込めたという。



この巨岩をブン投げて鬼をとじこめたという(笑)




すごいことに…




時々閉じ込められた鬼が号泣する鳴き声が聞えるというのである。





吟行の方いわく「波の音ですよ」と笑っておられたが…






思わぬことで麻呂子親王ゆかりの地域の方とお話できて楽しい時間をすごすことができた。




何度も書いたことだが、鬼とはいわれのない中央の圧制や侵攻に抗した人々だと思っているので巨岩に閉じ込められた鬼の慟哭という話しには哀感をかんじずにはいられない。




漆の文化史 (岩波新書)

漆の文化史 (岩波新書)




四柳嘉章「漆の文化史」(岩波新書


丹という物質が往古には大変に重視されていて
金に匹敵するような希少な鉱物資源であるともに不老不死の霊薬の素材とし
そしてこの丹の文化に密教が関わっていたらしい…というのがささやかな関心なのだが四柳嘉章「漆の文化史」(岩波新書)が密林の古書で1円だったので購入。


古代の朱漆と丹の関係にかんする記述があるのではないか…と思ったのである。



収穫の多い内容だった。



漆工技術の基本は縄文時代には既に確立されていたという。またアイヌ文化では漆器が『魂の器』として大切にされたことは注目にあたいする。アイヌ文化と縄文文化と連続性があるからである。



【安田さんの著書のなかでも最重要の腸腰筋について詳しく書かれている】


能楽師でロルファーの安田登さんの本にはまっているのだが、


安田さんの提唱されているトレーニング法のなかに新聞パンチというがある。



左手で持った新聞紙を右手のパンチで破るというものだがなかなか簡単にできない。


このトレーニングは呼吸法や丹田の力をつけるらしいのだが



ランニングが早くなる、呼吸が深くなるなどの体験談が寄せられていた。



気のせいか少し読経の声が通る気がする。



昔、師事した中国武術の師範の方も新聞紙をパンチで破るというトレーニングを推奨しておられた。特に武術的な力の養成に良いと言われていた。


師範は10枚かさねた新聞紙を簡単に突き破っていたが…




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