錦繍  秋の田の 吐く息

 


錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)

錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)




昨夕、以前に参拝されたという方が再度御訪問くださり親しくお話を聞くことができた。



大学で文学の研究をされている方だが、前回来られたのは5、6年前のはずである。



私は小林秀雄を卒論で書いたいたので、文学系の話で大いに盛り上がった記憶がある。



今回は宮本輝の「錦繍」という短編小説が舞鶴を舞台にしていると教えて頂いた。



小説を読まなくなって久しいが地元がどう取り上げられているかは興味ある。
図書館で探してみることにした。









昨日は地元で大規模は避難訓練が行われた。




檀家さんの多いO地区も避難訓練の主要な地域に入っていたが、既に農繁期に入っており、評判が悪かったとか(笑)




テレビで避難訓練の様子を放映していたが某檀家氏が神妙な顔で椅子に座っておられるのを見て笑ってしまった。




「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ」(天智天皇




いつの間にかコンバインにより借り入れが始まっている。






天智天皇御製の歌とされるが、天皇という御立場と秋の田の農事の風情とはどうも合わない気がしていたのだが、どなたかがミレーの「晩鐘」の雰囲気があると仰っていて、そういわれるとイメージが湧いてくる。神に対する祈りではなく、秋の気配への寂びた感覚が心に沁みる気がする。




とりわけ「あ」や「の」といった母音の響きが美しいので時々口ずさむ。


母音を長く伸ばして発音すると心がスーッと落ち着く感覚がある。



吐く息に意識をおくと副交感神経を高め、吸う息を意識すると交感神経が優位になるといわれる。




いろは呼吸書法―声を出して書けば世界が変わる

いろは呼吸書法―声を出して書けば世界が変わる





書道家の山本光輝先生が提唱したおられるのが息を吐きながらの書法で深いリラックス効果があるとされる。




今年は棚経の読経で時に息を吐くことを意識してみたらいつもと違う良い感覚があった。




読経するというのは息を吐きながらおこなっているのだ、そこにさらに<息を吐く>といおう感覚を持つだけで違ったものが感じられて興味深い。



さとり実践呼吸書法―いろは・ひふみ言霊による

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