お日柄 午後5時のレスキュー隊

昨日、いつもお参りにこられる女性に挨拶すると


「今日はとても良い日なんでお参りに来ました」


と言われた。


昨日は一粒万倍日と天赦日が重なる稀な吉日なのだという。


一粒万倍日は私も気にすることがあるが、天赦日というのは初めて知った。


ちなみに次の天赦日は12月8日である。














夕方、兼務寺院で1時間だけ草刈をしようと思い立った。




この日はあまり良いお日柄でなかったらしい。




夕方からやることなすことかみ合わず、草刈りに出発したものの忘れ物をして2回も山寺にもどる。時間のロスを気にして溜息…



あと10分ほどで目的の草刈ポイントというところまできたときに、三叉路の路肩に白い軽自動車が止まって、若い女性2人が立っているのが見えた。




よくみると車の前輪と後輪が側溝にはまって落ち込んでいる。



私1人ではどうしようもないし、携帯も持っておられるようだったのでスルーして先を急ごうとすると…前を走っていた軽トラックが止まって、旧知の檀家さん夫婦が降りてこられた。



事故車をレスキューするつもりらしい…となるとお手伝いしないわけにはいかないので、軽トラックのすぐ後ろに私も車を止める。



三叉路の周囲は檀家さんのお宅ばかりなのだが、いつの間にか1人、2人と人が集まり、通りがかりの軽トラックがとまったりして総勢6人の檀家さんが集まってワイワイと相談を始めた…



狭い側溝に車輪が2つともはまり込んでいるのでどう考えてもJAF案件であるが(笑)、JAFは1時間半たたないとこないらしい。


「家からU字溝もってくるからタイヤの下に入れよう」
「車にジャッキ積んどるから降ろしてくる」
「いっそユンボ持ってきて吊り上げろ」


…どんどん相談がすすむ。


田舎では田んぼに農機が沈んで動かなくなることがあって大勢で引き上げることもあるらしく皆さん実に手際がいいし、楽しそうである。


私は真新しい軽自動車を無理して車体を傷つけないかハラハラしていたのだが、大勢であれこれやっているうちに…車体が持ち上がり、車を無事に道路に戻すことができた。


私は絶対無理だと思っていたので正直驚いた…


「ワシらのほうがJAFより上手い。ワッハッハッ」


とみんなで笑って解散した。


私はせめて30分だけでも草刈をして帰ろうとおもったのあだが、草刈を始めようとすると持ってきたはずの防振手袋が見つからない…


事故現場で車体が傷つかないように側溝と車の間に入れたところまでは思い出したので、現場に忘れたのかとおもって取りに戻るが見当たらない…



結局草刈はできなかったが気持ちのよい、親切な檀家さん達の様子を見て草刈ができたよりももっとさつぱりした気分になった。



そんなに悪いお日柄ではなかったらしい。





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