法事でミステイク 新任保護司研修
法務というのはなぜか同じ日に重なることが多く、最近の忙しさでいよいよ頭が回らなくなりつつある。
先日は、法事に出向いた先でどうも雰囲気がおかしい…
施主さん1人しかおられないし、他の親族はなぜこられないのか…
読経を始めてしばらくたつうちに…
もしかして…もしかして…
…
読経が終ってから確認したら…
法事じゃないお宅でした(大汗)
帰宅途中に車をとめて反省。
なぜこんな事態になったのか…と。
そして気がついたのだが、もしかして別のお宅では法事の約束をしていたのではないか…
恐る恐る携帯を確認すると…
妻からドサッと着信履歴が…(恐)
慌てて電話すると住職が待てど暮らせどこないという連絡があったとのこと。
先方の名前を確認してようやく事態が判明した。
中田さんと田中さんのように名前の似た家を取り違えていて、法事に行ったのは来月法事をする予定の別の家だったのだ。
2軒のお宅とも嫌な顔ひとつせず対応していただいて、仏心に救われた思いがした。
数年来、保護司に就任の要請を受けていたのだが、いろいろ迷った末に拝命することになった。
おっちょこちょいの私に重責の仕事がつとまるだろうか…と不安がないわけでもない。
保護司は保護監察官を補佐して犯罪をおこなった人や非行のある少年の立ち直りを支援するボランティアである。
本日は京都の今出川にある京都保護観察所にて委嘱辞令を拝受し新任保護司の研修を受講。
机の上には厚さ数十センチの資料(推定重量5キロ以上)が山のように積まれている。
朝10時から4時まで昼食と短い休憩以外はひたすら講義を受け、頭がクラクラしてきた…
ちよっとびっくりしたのは保護司の<保護>とは弱者を保護するのではなくて、社会を保護するという趣旨なのだという。
法務省の主唱する『社会を明るくする運動』も更生保護活動の一環である。
更生保護のキャラクターは「更生保護ペンギンのペンちゃん」。
ややこしいことに「更生保護ペンギンのペンちゃん」に先立って京都では既に更生保護のキャラクター「京の社明くん」が誕生していたこと。「社明」とは「社会を明るくする運動」のことである。こちらは平安風の装束の男の子。
社明くんは全体の位置づけとしてはペンギンの下につくことになるのだろうか?
ペンちゃんも、社明くんもなぜか手に黄色い羽を持っているのが気になっていたのだが、これは「幸福(しあわせ)の黄色い羽」といって長崎地区の保護司会が考案したもの。
運動のシンボルマークであるヒマワリと,刑期を終え出所した男性をあたたかく迎える夫婦愛を描いた山田洋次監督の映画「幸福の黄色いハンカチ」にヒントを得て作られたものとのこと。
「幸福の黄色いハンカチ」は子供の頃観て感動した記憶がある。
罪をおかしても、非行にはしっても、帰ってゆける居場所、迎えてくれる人々の存在はとても大切である。研修をうけながらそのことを改めて感じた。
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