主役は大根おろし 娘の妄想力

 






昨日の積雪は約40センチ。


水分の多い重たい雪なので除雪機は使わないことにした。


山門から玄関、庫裏の前庭などを車で走ってならし、それからスコップで除雪した。







1月に何件か行われる村祈祷。



年頭にあたり地域の健勝を祈念する。



本来は日待ちといって、前日から泊り込んで翌日の朝日を遥拝したものであったらしい。



本来は夜を徹して行われた行事であるが、現在は読経して祈祷を行う。



祈祷の後は大般若経の経本を入れた経箱を持って地区の家を一軒づつ廻る。


大般若経の効験によって邪を払うのが目的のようである。






祈祷の前に村の集会が行われる。


その間、私は祈祷の準備をし、各家から持ち寄られた木札に真言を書く。



木札は大きさもまちまちだである。木札は自家製で厚みが3センチ以上あるものもある。

年の終わりに札の表面を削り、毎年新しい真言を書く。全部の木札を書き終えるのに小1時間はかかる。





集会が終ると祈祷の前に食事が出される。



ご飯と汁物、漬物、おかずは大根おろし。大根をおろすときに一緒に鷹のつめをおろすので白い大根おろしのなかに赤い鷹のつめが混じる。そこに醤油をひとたらし。


シンプルなメニューだが炊きたての熱いご飯と冷たくて辛い大根の取り合わせが実に美味である。
旬の大根の甘さ、みずみずしさ、大根の辛味と添えられたトウガラシの辛味…



天つゆなどに大根おろしが添えられていることがあるが、大根おろしそのものを味わう料理というのは少ないに違いない。


そのものを味わおうとしたときにそれが持つ滋味が感じられるというのはとても大切ではないかという気がする。毎年、この食事を頂くのを愉しみにしている。








娘が勉強が嫌いなので中学校を出たら働くと言い出した。



本人の計画ではパン屋で働いて結婚相手を見つけるとのこと。



今日は「家を買うにはいくら必要か?」と尋ねられた。



家を買わなくても借家にすんだらどうかと言ってみたが借家では高くつくから嫌だという。



よく考えると…



私も小学生の頃、やっぱり勉強が嫌いでよく言っていた



「中学校を出たら働く」


と…


勉強嫌いと妄想力が遺伝しているらしい。



妄想といえば娘がよく漫画を描くのだが、女の子がモンスターに襲われてゾンビ化し、仲間を増やして最後は世界を征服する…みたいな話を描く。



娘を人気漫画家にして私は左団扇…とは父の妄想ナリ。






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