涅槃の風 お寺の営業活動

 




「涅槃西風」(ねはんにし)という季語があると知った。



お釈迦様が亡くなった2月15日に行われることの多い法要が涅槃会(ねはんえ)であり、涅槃会の前後に吹く西風のことを「涅槃西」と呼ぶそうである。



春風は東からの風であり、涅槃西とは必ずしも温かい風を意味するわけではないようだが、自然の風に仏教的な名称が冠されているのは興味深い。



本山でも涅槃会が行われたが8時間にも及ぶ長大な法要であった。


何が困るといってまだまだ寒さ厳しい時期に8時間もトイレにたつことができなかったことが最大の困りごとであった。本山の正規の僧侶ならトイレに行くのは自由なのだが私たち半人前の修行僧はトイレにいくことができなかった。


金堂(本堂)での法要を終えて静々と進列して…道場に帰るや否やトイレに駆け込んだことを思い出す。



そんな経験をするとトイレに自由に行けることすら在り難いのだ…と思いいたすことができるようになる。


不自由を通じて自由を知るというのは修行時代の得がたい経験である。






本日は福井市読売旅行主催の旅行説明会にて霊場会のPR活動。


山寺の参加しているのは『関西花の寺二十五カ所霊場会』である。


【関西花の寺二十五カ所霊場会HP】http://hana25.com/




霊場会の札所の中で福井の営業所に最寄の寺院がウチだったので依頼をうけたのだがカーナビで検索すると山寺から福井市までは120キロ以上離れている。


120キロも離れていても最寄というのかな???



北陸自動車道が整備されたおかげで2時間少々で福井市に到着。




指定された大型駐車場に車を止めようとするも満車である。
しかたなく市内を走りながらコインパーキングを探すが、満車、満車、満車…



後で事情を伺うと北陸新幹線が福井に伸線になるので、駅前の大型駐車場が使用不能になり駐車場不足が深刻とのことだった。



幸い小さなコインパーキングに空きスペースを見つけて駐車することができた。




旅行者の企画する参拝ツアーにできるだけ大勢の方に参加していただけるように霊場会の趣旨や、授与品などの説明を行うのが趣旨である。花の寺巡礼の方を対象に行う法話も少しだけおこなった、ざっくり言うと営業活動である(笑)




霊場会の参拝も下降傾向なのでその対策が急務なのである。
巡拝ツアーを盛り上げて大勢の方にお参りに来ていただきたいところである。




午前中は西国観音霊場の説明会があったが参加者が5名だったというので、ならばウチはもっとすくないのではないか…と危惧していたのだが9名の参加者があった。私の次は四国八十八ヶ所の説明会だったようだが果たして何人集まったやら。




今週は京都、大阪(2回)、加古川福井市と移動の多い1週間だった。おまけに急な法務まで入り怒涛の1週間だったといえる。あと数日で2月も終ろうとしている。



【御室派でお世話になっている宮島 大聖院様のPR動画。1度は行ってみたいお寺である。】

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