チャイルド44 御朱印

 



この1週間ほどで残雪が目覚しい勢いで消えてゆく。
その様子が心地よいような不思議なような気がする。




映画「チャイルド44 森に消えた子供たち」を見る。



【公式ウェブサイト】http://child44.gaga.ne.jp/


チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)



原作は「このミステリーがすごい!」で1位に選ばれた…という惹句に引かれてレンタル。


サイコサスペンス×警察小説


興味深いのは作品の舞台が1950年代のソ連であり、スターリンの独裁化であるという点。


当時のソ連では殺人は資本主義の病とされ(!)、殺人を認めて捜査することにプレッシャーがかけれれるという特殊な環境で物語は展開する。


人々は簡単に罪の陥れられ命を失う。スターリンの独裁下の飢餓や粛清の恐ろしさの一端を垣間見ることができる。


歴史の害悪というと真っ先に頭に浮かぶのは戦争であるが、第二次世界大戦で死亡した人間の数よりも共産主義社会で粛清に遭って亡くなった人間の数のほうが多いといわれている。


本作にはこの手の作品に良く見られる怪物のような連続殺人鬼が登場するが、旧ソ連の社会体制そのものの怪物性を告発しているのかもしれない。


見終わったしばらくしてから作品のなかで提示されていたいくつかの謎が説明されずに終っていることにきがついてモヤモヤした(苦笑)


だが作品のラストに気持ちが救われるようで観て損の無い作品だったと思う。




霊場会の関係でいろいろなお寺の御住職にお逢いする機会があるが、昨今の御朱印ブームについてお話を伺うことが多い。



最近は御朱印をネットで転売する輩がいるのだが、さる大寺の御住職にお逢いしたら自分の書いた御朱印が500円で転売されていて、しかも20代の若い役僧さんの書いた御朱印が600円で売られていたと苦笑いされていた。


最古の札所は西国三十三所である。開創1300年にちなむ行事が様々に行われているがその由来のなかに三十三所の宝印にまつわる伝承があることからも朱印には特別な意義が見出されていたらしい。

西国三十三所HP】http://www.saikoku33-1300years.jp/


御朱印帖は持ち主の棺に入れるという場合が多い。地域によっては御朱印帖を広げて棺の周りに貼り廻らせることも行われているようである。

これは御朱印を仏様の印(しるし)として守って頂くという考えによるのだと思われる。


御朱印は単なるスタンプではなくお札や本尊の分身的なものである。軽々しくあつかうことは慎みたいものである。


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