イベント日和 小さなお店
午前中は近くの泉源寺地区にある真言宗のお寺智性院へ。
<寺カフェ>というイベントが催されていたのである。
ちなみにこの智性院は京極マリアの菩提寺と考えられているお寺で歴史的には非常に興味深い存在である。
庫裏のなかではいろんなお店が出店されていた。
手淹れコーヒー、パン、焼き菓子、雑貨、観葉植物(多肉植物)、マッサージ、骨盤整体、カラーセラピー、手相鑑定…
出店されているオーナーのみなさんとても生き生きされていたのが印象的。
訪問者も途切れずに来場され大いに賑わっていた。
お寺でカフェやこうしたイベントを行われることも多くなった気がする。こうした試みはオープンスペースとしてのお寺の活用法として興味深い。
元の料理人である御住職は特性のおでんを作っておられました。大好評にて早々に完売。
私もいつのまにかおでんの販売の助手になっていて、そういうのもとても面白い経験でした。
町に元気がない…とよく言われるが。こうしたイベントに出店されている方々の元気や意欲がもっと地域の元気につなげられないものだろうかと感じる。
お店といっても机ひとつ分くらいのスペースである。
だがその小さな空間にそれぞれの方の思いのようなものが一杯詰まっている気がする。
先日、地元に開店して大人気のパン屋さん“モン クール”さんも最初はイベントでの出店販売から始められたと伺っている。
無店舗の営業から初めて軌道にのれば小さなお店を構え、さらにもっと大きなお店を構える…
こういう流れは実に自然だと思う。
本日最終回を迎えたNHKの朝ドラは実在の子供服メーカーの創業者がモデルである。
終戦後の焼け跡でまず小さな靴屋の店頭に間借りして商いを始めるのが出発点となっている。
一方、行政の事業だとまず大きな箱モノができ、それからコンテンツを殖やしてゆく傾向がある。これは流れとして真逆のような気がする。
自然な流れで拡大していった先に大きな施設(設備)ができるのではなく、最初に大きな施設から始まることはメリットもあるがデメリットも多い。
こつこつとノウハウや経験を蓄積するプロセスが弱いと思うのである。
規模が小さければ適正がなければ撤退したり、違う分野に方向転換することも容易である。
何よりコンテンツがあってそれに見合う施設ができるのが本来の姿なのではないのか…という気がするのである。
その意味でもこうした<小さなお店>が潜在的にもっている力をもっと発掘すべきではないかと思う。
午後は檀家さんの出演されるクラッシックコンサートへ。
モーツアルトのディヴェルティメント(K.136)、ショパンのピアノトリオ(第8番)、エルガーの愛の挨拶など著名な楽曲の演奏を堪能することができた。
クラッシックの知識はないのだが、眼を閉じて聴いていると、楽曲に乗って演奏する方の気持ちが伝わってくることがある。それは演奏している楽曲に対する思いなのか、聴き手に対する思いなのか定かではないが、それが感じられる瞬間というのは音楽を聴く愉しさのように思う。
地方では生の演奏を聴く機会が少ないがこうした文化的なイベントも地域を元気にする力があると思う。
本日は2つのイベントに参加して多いの知見を高めることができた。明日からの活力になりそうである。
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