陽だまりの水仙 とりあえず1メートル
朝方、キッチンで洗い物をしていると窓からさしこむ陽の光がなんとも心地よくて体も心もゆるむ気がした。
ようやく春がやってきたという実感がした。
車で走っていると水仙の鮮やかな色が眼を楽しませてくれる。
水仙の葉は濃いしっかりした色で葉の形もまっすぐある。その色や形に強い生命力を感じる。
境内は山陰にあって気温がやや低いせいか境内の水仙は1割ほどしか咲いていない。これからが愉しみである。
昨年は境内の横の川べりにユキヤナギを並べて植えた。
成長して川にしだれたところに白い花が咲きこぼれたらさぞ綺麗だろうとおもったのだが…
全部鹿に食べられました(涙)
3月末から約1ヶ月、市内のS神社で植木市が開かれる。
20年以上も同じ店主が静岡から大量の苗木を運んでくる。
この植木市が来ると春が来たという気がする。
いろいろと花木を植えたが片っ端から鹿に食べられたので、とりあえず食害の殆ど無いアセビとチョウジュザクラを購入。
水仙も有毒で鹿の食害はないはずだが、良く見ると葉の先を齧られたものも見受ける。
鹿の多い奈良ではアセビは唯一鹿の食害の無い植物であったはずだが、最近聞いたところでは鹿がアセビを食べはじめたという…。有毒で避けていたものでも食べるものがなければ食べ始める…なかなかやっかいな問題である。
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季節が変わると俳画集を取り出してその季節にふさわしい句を探す。
野に祈る紅(くれない)やさし ほとけの座
彼方より我呼ぶ声の 勿忘草(わすれなぐさ)
土手の風 手をつなぎし日の 母子草(ははこぐさ)
空手! 極意化への道 「どうすれば、いつまでも武術として使えるのか――」
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春になって心も体も少し目覚めたらしい。
体を動かしたいと思うことがよくある。
昨年から取り組んでいるのが太極拳である。
先日買った西田幸夫「空手!極意化への道」を読み返しているが、著者は太気拳の創始者であるの澤井健一氏にも学ばれている。
ちなみに澤井氏が学んだのは中国武術の名手のなかでも偉才の1人である王向斎。傑出した武術家である。
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5メートルを20分でというのは至難だがとりあえず私は1メートルを4分で移動することから始めることにした。
机の前の僅かな空間をゆっくり移動してゆく。
目安として1秒1センチくらいの動きではないかと考えているが、普段使わない筋肉を使っている感覚がある。
一緒に太極拳をやっている方々にも同じようにできるだけゆっくり動くということを一緒にやってもらったことがあるが、寒い時期だったがアッという間に体温が上がり、体の循環がよくなるのが感じられる。
私たちの体の表面にある筋肉は早く動くことが得意である、一方からだの奥にある筋肉はより大きな筋肉であるだけでなく、爆発的な力を出したり、また巧緻性にも優れている。武術的にはいかに体の奥の筋肉を使えるかということが要点である。
しかし早く動いてしまうと体の表面の筋肉が反応してしまう…そこで太極拳のように体の表面の筋肉を使わないようにゆっくり動くことが重視されているのだろうと今は考えている(他にも理由は考えられるが割愛)
それにしても、そういうことを考えつく中国人はやはり偉大だと思ってしまう。
体の表面の筋肉は鍛えると大きくなりやすい。
力こぶのできるようなマッチョな体が強い体であるというイメージがもたれているが、体に表面の筋肉に意識がいってしまうと体の奥にある筋肉は発達しにくいように思う。
早く動くことが難しく、ゆっくり動くことは簡単だと思われがちだが、実際には超スローで運動するのは難しいものである。
見えるものから見えないものへ…なかなか深遠なテーマだと思う。
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