天井からためいき 名人板前の本 夜来る神

 





午後から風雨。春の嵐の風情。




桜も散り葉桜に。



境内のもみじも新緑へと向かいつつある。








本日は兼務寺院へ留守番に。



天候が荒れ始め、参拝者も途絶えたので、座禅を組むことにした。



寺務所の和室で座禅を始めてまもなく…


天井を走る小さな足音が聞える。


ネズミ…か(とすでに雑念にとらわれる)


としばらくして



ネズミよりはるかに大きな生き物がのっそりのっそり天井を歩く気配を感じた。


大量に生えた体毛が天井をこする音まで聞える…


なんか居ますよね(;^ω^)…









名人板前 日本料理の秘伝 (講談社プラスアルファ新書)

名人板前 日本料理の秘伝 (講談社プラスアルファ新書)



野崎洋光「名人板前 日本料理の秘伝」


散らかりまくっている蔵書を整理していたら野崎洋光さんという板前さんの本が出てきた。



野崎さんの本は持っていないと思って密林で物色していたのだが、既に持っていたとは。



ところどころアンダーラインが引いてあって読んだ形跡もある(苦笑)




野崎氏は有名料理店「とく山」「分とく山」の総料理長である。



名人板前×秘伝


というと敷居が高い感じがするが家庭料理向けに簡単にアレンジした内容が多く参考になる内容も多い。



前半3分の1は著者の回想録なので余分といえば余分だが、参考になる点も少なくないので読んで損はない。



興味を持ったのは「八・一出し」というもの。



これは出し汁、薄口醤油、みりんを八・一・一の割合で合わせたもののこと。同様のものを「八方出し」と呼ばれることもあるが、煮る、かける、つける、浸す基本的な味付けになるものであるという。ためしてみる価値はありそうである。




分とく山の甘味ごよみ (講談社のお料理BOOK)

分とく山の甘味ごよみ (講談社のお料理BOOK)



この本だけでやめてよかったのだが密林の古書で底値っぽかった同じ著者による「分けとく山の甘味ごよみ」を購入。


「分けとく山」で食後のデザートとして出されている和風のデザート集。


季節の材料を使い、手順も簡単そうなので作ってみたい。






兼務寺院で読んでいた高山正之「変見自在 オバマ大統領は黒人か」(新潮文庫)に諏訪の御柱のことが少し書いてあった。内容的には導入のツカミなのだが以前から関心のあることとリンクしていたので印象に残った。


諏訪の御柱は山から総重量10トンにも及ぶ大木を山から切り出して運ぶ勇壮な祭りだが、この柱は神様の依り代であるという。



祭礼の前日に神様が帰ってくるのにあわせて、神様の目印となる大木を立てるのが起源であるという。



私たちは神社仏閣に正に神仏が居られるとおもってそこにゆくのだが、神仏は特別なときにだけ来訪するという考えは興味深い。


神社仏閣は神仏の“ゲストハウス”なのだろうか。



“前日の夜”というのが逮夜という仏事にも通じるようであるし、同じく関心のある霊夢にも通じるように感じる。




前日の晩に帰ってこられる神仏を夢のなかで感応するのが夢告のひとつの意味だったかもしれない…



愉しい想像をして今晩は楽しい夢がみられそうである。





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