BGM 仏教×中国武術 手品


ブルゾンちえみさんがBGMに使っている曲がなかなか好い。





最近、トレーニングの時聴いているBGM。












月刊 秘伝 2015年 02月号 [雑誌]

月刊 秘伝 2015年 02月号 [雑誌]



密林の中古で買った「月刊秘伝」(2015年2月号)。


特集は『“合気術”から見た塩田剛三』。


特集自体も面白いが太気拳の天野敏氏が孫録堂の「拳意述真」について述べておられる部分が面白かった。



太気拳の扉

太気拳の扉



気になった部分は中国武術は多数の流派が存在するがベースに共通点があり、遡ると達磨大師の教えた鍛錬法にいきつくという指摘。


達磨大師には<易筋><洗髄>という教えがあり、そこに岳飛が<易骨>を加えたものが中国武術の基礎になったという。


厳密には達磨大師岳飛も伝説的部分が多いのではないかと思うが、中国武術にとって<易筋><洗髄><易骨>というものはかなり重要な存在であるらしい。




《易》字には“変える(変る)”という意味がああるのでとりあえず<易筋><易骨>は筋肉や骨格を改造するトレーニング方法であると解釈している。


<洗髄>は少し調べたが良くわからない。


とりあえずは“流れる”という意念やイメージを用いた気功法ではないかと考えている。体の要所に気の流れを行き渡らせることではないだろうか。道教小周天、大周天などもこれに入るかもしれない。


気というイメージは気体、液体。光などの感覚で捉えられることが多い。


ふと思い出したのは臨済宗の僧である白隠禅師が伝えたとされる軟酥の法という心身の養生法である。



軟酥(柔らかいバターのようなもの)を卵型に丸めたものを頭に乗せそれが次第にに柔らかくなり、溶け出してゆっくりと体を伝って、体の中にも染み渡り、内臓や骨の中まで染み込みながら下へ下へと体中を巡るというイメージ(意念)を持つ。



この軟酥の法などは案外<洗髄>に近いのではないかとおもっている。(チベット密教にも同様な方法があるが使用されるイメージはもっと生々しい)


中国武術の根底に禅宗(仏教)的な身体論や養生法があるというのは今回ちょっとした発見だった。





流布している動画などを見ると<易筋><易骨>は筋肉・骨格・筋膜のストレッチや身体運動を利用した鍛錬法であり、呼吸法、イメージを駆使した気功などを伴なった総合的な心身改造プログラムであったようだ。これらは少林寺にあって門外不出のものでもあったらしい。


その存在は多分に伝説化され、誇張されていたようで「秘伝」や「極意」などの言葉に弱いのは今も昔もかわらないらしい(苦笑)





【簡単な手品だがよくできているので感心してしまった】