ホトトギス 向拝

ここ数日、ホトトギスの声を良く聞く。



真夜中であれ早朝、日中であれしきりに啼いている。



ホトトギスの声は「テッペンカケタカ」と聞えるといわれるが私には「テッペンカケタ」と聞える。


昨晩も夜半に眼が冴えてしまい寝床のなかでホトトギスが啼く声に耳を傾けた。


よく聞くと同じホトトギスの鳴き声でも微妙に違う。


鳥の鳴き声も実に様々で快活だったり軽妙だったりするものもあればものが哀しい鳴き声もある。



ホトトギスの鳴き声は鋭く、性急な感じがする。



夜半に何を啼くことがあるのかと思うが、懸命に生きる糧も求めているのか、異性を求める性の歓楽の声なのだろうかと想像してみる。


夜半にそんなことに思いを巡らせて鳥の声を聴くのも悪くない。


本日は兼務寺院にて留守番。



近くの自然文化園のアジサイも盛りのはずである。この時期、文化園を経ての参拝も多いが本日は数組のお参りがあっただけである。



時間があったのでお盆用の塔婆を少々筆書きする。今年は猛暑との予報も聞くがお盆の忙しいお寺にとっては憂鬱な知らせである。




事務所の受付から本堂の向拝が良く見える。






中心に龍がすえられているが見るほどに匠の技を感じさせる。















江戸時代の作だがこうした腕の立つ職人が地方にも多く居たらしい。



江戸時代というのは山門や向拝、欄間などの装飾的彫刻が発達した時代であったようだ。


一方で本堂の中心となる仏像そのものについてはそれほど見るべきものは少ないように思える。その点では平安末から鎌倉の仏像彫刻の豊富さには及ばない。





帰山する前に境内を散歩すると笹百合が静かに咲いていた。その様子がんとも心地よかった。



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