アジサイ咲く頃 哀しき友
午前中の法務を終えて帰山し一休みしていると雨が降り始めた。
雨音を聞いているとやがて雨だれの音、カエルの鳴く声などが複雑に重なって合奏でも聴いているようで心地よかった。
空梅雨になりそうな気配だったが1週間ほど雨が続くようである。
気候というのはどこかでバランスがとれるようにできているらしい。
お参りに来られた方が福知山の観音寺のアジサイが見ごろだったと教えて下さった。
さぞかし美しいに違いない。
【丹州観音寺】http://www.tanba-ajisaidera.com/
自然文化園のアジサイも盛りのはずだが、職員の方に伺うと広大な園内で散水されているという。随分と御苦労なことでる。
アジサイは雨が少ないと花も小ぶりで見栄えがしない。
もっとも私たちがアジサイの花と呼んでいるのは《装飾花》と呼ばれる部分で花を求める虫たちを呼び寄せる役割があるという。
花を発達させるのではなく、装飾花といういわば<造花>を形成するという自然の不思議さ精妙に感じいらずにはいられない。
夕方、老僧が阿弥陀様の仏飯を下げにいったが、庭履きの靴の中にムカデがいて足先を咬まれてしまった。
老僧は「チクチクする」というがそれくらいですむものなのだろうか。老僧はおそらく何十回と蜂などに刺されているというがアナフィラキシーなどは問題ないのか不思議である。
日曜の昼にNHKの喉自慢をやっているが。みんなものすごい緊張していてとても可哀相になってくる。日本人の緊張感というのはどこからくるのだろうか。
動画で海外のオーディション番組の映像を見るとみんな日本人にはないものを感じる。
朝方はサボっていた太極拳を少し練習した。
前日の雨で空気の湿度が高く、密度のある空気のなかで体をゆっくりと動かしているととても気持ちよかった。
気功や太極拳などのゆっくりした動きは周囲の自然を感じながら行うにはとても良い。
太極拳も毎日僅かしかトレーニングしていないが、1年ほどの間に体に変化が起きるのを感じ始めた。
体のいろんなところがつながってくる感じ、使われていない筋肉を使い始めた感じ、何もしていないのに心地よい…若いときは体験したことのない感覚でそれを楽しんでいる。
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しばらく前にJRのある駅で乗り換えの列車を待っていると声をかけられた。
相手は小学校時代の同窓生だった。
子供の頃遊んだ記憶がすぐによみがえってきて懐かしい気持ちで1杯になった。
お互いの仕事の話になり、彼は笑顔で自分の仕事についていろいろ話てくれたのだが、私にはその仕事がどうしても良い仕事には思えなかった。ひと言で言えば詐欺ともとれるような内容だった。その話を黙って聞きながらなんとも哀しい気持ちになった。
しばらくして列車がきたので握手して分かれた。
一体、彼はこれからどんな人生を送るのだろう…ふとそんなことを考えた。
長い人生のなかでいろいろな友人を得てきたが、連絡先を交換することなく分かれた友人が殆どである。
人生のある場面で彼らに出会えたことは本当に在り難かったとおもっている。いろんな友人に支えられ、助けられてきたが、彼らが無事であり、良き人生を送ってくれることを願わずにはいられない。
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