星に願いを 火山で読み解く古事記の謎
ささの葉 さらさら
のきばに ゆれる
お星さま きらきら
きん ぎん 砂子
五しきの たんざく
わたしが かいた
お星さま きらきら
空から 見てる
本日は七夕。
妻が娘が何を短冊に書いたか知っている?と尋ねるので…
「世界制服」
と答えた。
別に冗談ではなく、娘が時々チマチマと怪しいマンガを書いていて、そのオチが主人公(自分?)が世界制服を成し遂げるというものだからだ。
正解は…
あなたは十分に自由ですよ!
九州で豪雨により死者・行方不明者多数。
そのニュースを聞いて老僧が昭和28年の13号台風の被害の話をしてくれた。
3日3晩の豪雨により舞鶴市内にある橋という橋が流されたという。
大規模な土砂崩れにより小浜線が不通になり、復旧に2年近くを要したという。「山が動いた」と表現されたほどの大変な規模の土砂崩れだったという。災害に遭われた方の多くがそうした体験をされたのだろう。1日も早い復旧を望む。みんなが幸せでありますようにと星に願いの祈りを捧げたい。
一昨日は葬儀1件。独僧にて。
独僧の葬儀が増えつつあるが、亡くなってから葬儀までに日程が昔より短くなり
葬儀の準備も儀式そのものも時間の制約のなかで行われるようになった。
昔は葬儀の準備には随分と日数をかけたものだと老僧から聞かされた。
自宅での葬儀が普通だったので、前日から施主さんのところに泊り込み、施主家の方々ともゆっくりお話したという。
住職1人で葬儀を執り行うことが増えているが本来の葬儀の次第というのは複数で分担して行うようにできているので現在の葬儀の在りかたは負担が大きいと感じることもある。
お葬式が終るとずっしりと疲れを感じる。昨日から2日ほど仕事をペースダウンして休んだらようやく回復した。
先日、京都駅で高速バスを待っていたら、隣に座った方が大阪のお寺の御住職だった。
その方によれば年忌も3回忌までしかしなくなったという。にわかには信じがたい。
3回忌といえばなくなって2年しかたっていないことにになる。それで年忌の法要が終るというのはなんとも寂しい気がする。これからそのような供養が当たり前になっていくのだろうか。
- 作者: 蒲池明弘
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/03/17
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蒲池明弘「火山で読み解く古事記の謎」(文春新書)が密林の古書より届く。
古事記神話は日向(九州南部)と出雲を主な舞台にしているのか?をテーマに
巨大な火山噴火に遭遇した縄文時代の人々の驚きや畏怖が古事記に反映しているという仮設を説いている。
日向、出雲は有数の火山エリアであり、スサノオやイザナミなどの神々に関する記述は火山をモチーフとして解明できるという。
火山によって神話世界を読み解くという試みは著者以外に先人が少なからずいるが、著者を先行の論考を縦横に引用しつつ要所要所でフィールドワークを織り交ぜながら論を進める。
かなり飛躍されている印象の部分もあるのだが、全体としては刺激的で触発されることの多い有益な内容だった。
やや横道にそれるが個人的にヒットした箇所がある。それは熊野に関する記述の部分である。
和歌山と三重にまたがる熊野地方は1500万年前に噴火した巨大カルデラと重なるというのである。
熊野カルデラは40キロ×20キロの面積であり、阿蘇カルデラ(25キロ×18キロ)を遥かに上回るという。
熊野信仰の中心である熊野三社はこの熊野カルデラのなかに位置し、信仰の対象となっている巨岩の多くも火成岩であるという。
ながらく頭のなかでモヤモヤとしていたことがある。
それは青葉山と熊野はどこかでつながりがあるのではないか?という疑問である。
古い仏教文化、天皇家、海上交通との濃密な関係はいうにおよばず
なにかもっと本質的なパズルのピースが見つからないでいたのだが
単なる霊山霊域ではなくこれらの地域が火山によってできたということがキーワードなのではないか?
自分勝手な納得だがとても腑に落ちるものがあった。
先日、青葉山に昇り、その火山岩に圧倒される思いがしたが、一説では青葉山の隣接する内浦湾が海底カルデラをなし、青葉山なその外輪山であるという。
歴史の真実はどこに埋もれているのだろうか。
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