幽霊の日 白眼子 画に描いた龍を動かす方法
- 作者: 鶴屋南北
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1956/08/25
- メディア: 文庫
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本日は『幽霊の日』。
1825年7月26日に鶴屋南北作「東海道四谷怪談」が初演されたことにちなむという。
だからというわけではないだろうが突然、パソコンが立ち上がらなくなりかなりビビッた。
2回ほどトライしても立ち上がらず、バックアップ用に購入した新しいパソコンを立ち上げたがウインドウズの新しいバージョンのために全く使い方が分からない。
なにしろ…
エクスプローラーでの簡単な検索の仕方すら分からないのである。
機能の数は物凄く多いようなのだが、便利と不便は紙一重か。
パソコンをいろいろいじっていたら、パソコンのアシスタントみたいな表示が出てきて
『冗談をききたいですか?』
みたいなことを聞いてくるので思わずクリックしたら、ややあって…
『となりの家のかこいができたってね』『へぇ』
大脱力…
3回目にトライしたらようやくパソコン様が立ち上がってくださった。(号泣)
- 作者: 山岸凉子
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2000/11/01
- メディア: コミック
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林間学校で訪れた国際漫画ミュージアムで山岸良子の「白眼子」を読んだ。
確か蔵書のなかにもあったはずだが改めて良い作品だと感じた。
白眼子というのは特別な能力を持った男性で、いわば拝み屋さんに近い職業である。
その白眼子の養女となった主人公を通して
どこか哀しく、それでいて温かみがある話が紡がれる。
密林でもレビューの評価が高かったよく読まれている作品なのだろう。
- 発売日: 2013/11/26
- メディア: Prime Video
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先日、『エスター』というホラー映画を観た。
かなり評判のホラー映画で面白かったが、同じように怪異を描いても日本の漫画家である山岸良子氏の作品には尊敬すべき独自のワールドがある。
エッセイ風の「ゆうれい談」も併せて読んだが、こちらも軽いタッチながら味わいがああった。
- 作者: 山岸凉子
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2002/08
- メディア: 文庫
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【天龍寺全景】
大本山天龍寺で行われた林間学校では最後に山内を見学させて頂いた。
法堂(はっとう)という堂宇があり、特別に見学させて頂いた。
法堂というのは禅宗寺院に多くみられるが仏教を説く場であり、他宗派では講堂とも呼ばれる。
天龍寺の法堂の天井には直径9メートルの円相のなかに雲龍図が描かれている。
この雲龍図は平成9年に加山又造画伯によって描かれた大作である。
《八方睨み》の龍として描かれ、どの方角から観ても見る人を睨んでいるように見える。
あまつさえ見る角度によって龍の頭の形が変りあたかも龍の首が動いてこちらを睨んでいるように見えるのである。
天龍寺の法務部長さんが案内して下さったのが、子供にも分かるように丁寧にしてユーモアたっぷりの解説だった。「ハリー・ポッター」まで引用して面白おかしく、そして深いお話の数々。
龍の2つの眼のうちひとつが円相の中心にあるのが八方睨みのポイントであるらしいが、平面に描かれた龍に動きを感じさせるという技術は並大抵ではない。
こうした優れた文化財も単に継承するだけではなく
その真価をきちんと伝える人がいなくてはその価値を半減させてしまう。
もし法務部長さんの解説がなければただ「大きな龍の絵」として眺めて終っていたにちがいない。龍は動いては見えなかったに違いない。
ハード(物)としての文化財の保存だけでなくその真価を正しく伝えるソフト(人)の育成がなければ画龍点睛を欠くということになる。
それは日本に存する膨大な文化財全般の大きな課題であると思われる。
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