雲龍図

 



禅宗には龍や雲という文字の入ったお寺が多い。



その由来はよくわからないが、禅宗に限らず龍の彫刻や絵画が多く見られるのは龍という霊獣に仏法や伽藍の守護を願い、特に龍が水に関係があることから火難避けの願いを込めたことは間違いないだろう。






一昨日、天龍寺で見た雲龍図が時々頭をよぎる。



描かれた雲龍図の周囲を歩むと本当に龍が首(こうべ)をめぐらせているように見えて感心してしまった。





同様の技巧は日本画ではいろいろなところに用いられて実物を見たこともあるが、案内してくださった法務部長さんのお話が巧みだったのと、描かれて間もない絵画の鮮やかさが相まって強く印象に残った。




臨済宗黄檗宗の公式サイトである《臨黄ネット》を見ていたら




各本山に描かれた雲龍図の比較が載っていて面白かった。




【臨黄ネット・関連記事】http://www.rinnou.net/exhibition/ex_06.html#05東福寺




ちなみに俵屋吉富という京都の老舗の和菓子屋さんにはその名も「雲龍」というお菓子があって銘菓となっている。




【俵屋吉富HP】http://www.kyogashi.co.jp/c-1-1.html




解説してくださった法務部長さんが林間学校に同行されていた東福寺派のご住職に「東福寺の龍は動きますか?」


と尋ねられたら



「動きませんよ、鳴くだけです」


と返答されていておかしかった。



動く龍と鳴く龍とはなかなかいい対決である。




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