最高の休息法
昨日でお盆の法務が終了。
お盆の翌日というのは“僧職系男子”としてはとても幸せな時間である。
午後からは松尾寺の心空師の指導される静座の会に出席。
お盆の慌ただしい時間のなかで少々心を見失いがちだったので心を落ち着けて座ることの大切さを実感。
- 作者: 松尾心空
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2015/10/15
- メディア: 単行本
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世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
- 作者: 久賀谷亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日、書店で「最高の休息法」というタイトルが眼についた。
内容をパラ読みすると流行中のマインドフルネスの本であった。
以下は書評より
『脳の消費エネルギーの60~80%は、
デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)に使われています。
DMNとは、脳が意識的な活動をしていない
アイドリング状態でも動き続ける脳回路です。
この回路が働き続ける限り、ぼーっとしていても、
脳はどんどん疲れていくわけです。』
なにもしていないのに脳は疲れていく…その疲れを癒すのがマインドフルネスであるということなのだろう。
疲れやすい人というのはこのDMNによるものなのかもしれない。
不快なことや深刻な悩みで常に憂鬱でため息をつく…
そんな経験は誰にでもあるではないか。
私のなかでマインドフルネスというのは座禅・瞑想から宗教色を取り去ったものなので、日本人ならきちんとした禅寺で指導を受ければ十分という気がする。
座禅・瞑想には宗教的な意味だけでなく現代に生きる私たちの心や脳を癒す可能性があるということなのだと思う。
- 作者: 桜の花出版取材班
- 出版社/メーカー: 桜の花出版
- 発売日: 2017/09/02
- メディア: 新書
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近々に購入する予定なのが「眠るだけで病気は治る!」という本である。
慢性的な睡眠不足が、頭脳活動の低下、湿疹、シミ、しわなどの肌の老化から、癌、認知症、糖尿病、心筋・脳梗塞、うつ病など命にかかわる病気のリスクを高め、日々の生活の質を下げていることが解明されつつあるという。
そして日本人は世界でも最も睡眠時間の少ない国のひとつであるともいわれ、睡眠不足による経済的損失は国内総生産の3パーセントにも及ぶという。
「惰眠を貪る」という表現があるように日本人はよく眠ることに罪悪感を持ち、短時間の睡眠で努力するのが望ましいと思い込んできたが、どうやらそれは間違いであったらしい。
眠るということはお金も道具もいらない。
もちろん枕などの寝具に多少の出費は必要だろうが、最高の休息法は眠ることなのかもしれない。
本書では7時間睡眠が推奨されているがそれは睡眠の“量”である。
睡眠の質を高めるるにはどうすればよいのだろうか。
結論から言うと
睡眠の“量”を高めるには眠る前の座禅・瞑想が有効であると感じる。
(もちろん適度な運動や悩みを持ちこさないなどいくつもの条件が必要だろうが)
座禅・瞑想とセットになった睡眠はもしかしたら最高の休息法たりえるかもしれない。
そしてお盆の翌日が住職にとって最高の休日であることも間違いない。
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