二人の武蔵 夢の8週間 「枯木鳴鵙図」
昨晩は公衆トイレに営巣したスズメバチの巣に薬剤を散布。
だが…
今朝確認するも全然効果なし…
元気に飛び回ってらっしやいます(涙)
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蜂用のスプレーはたいてい
『10メートル飛びます!』
みたなことが威勢よく謳われているがよく読むと
『巣を退治するには3メートル以内に近寄ってください』
とか
『無風状態で霧状の薬剤がアシナガバチに到達し効果を確認できました』
みたいながっかりするようなことが小さな字でひっそり書いてある…
特に昨晩は向かい風だったらしく効果はあまりなかったようだ。
- 作者: 板垣恵介
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板垣恵介氏は闘う男を書き続けてこられただけに
宮本武蔵の描出にもなるほどと思わせるものがある。
- 作者: とみ新蔵
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本日、密林から届いたのはとみ新蔵「剣術抄 五輪書・独行道」。
作者によれば最後の劇画として本作を描いておられるという。
本作の武蔵像にも著者の気迫、気魂が込められている。
武蔵の佇まい、所作、後ろ姿などいかにもという空気が漂っている。
著者は古流の剣術を研鑽されていて、とみ氏の描く武術的場面には漫画家の想像力を越えた迫真性にあふれている。
とみ氏は現代のスポーツ化した剣道にはかなり落胆されていて、研鑽されている武道の成果を惜しげもなく披歴されている。
そういう意味では得難い作品である。
10月3日から京都国立博物館で『国宝展』が開催の予定。
『41年ぶり 夢の8週間』
というのがサブタイトル。
京都国立博物館での国宝展は昭和44年、昭和51年に開催され今回は41年ぶりとなる。
開催期間は10月3日から11月26日までの8週間。(展示替えあり)
国宝に指定されている美術工芸品885件のうちなんと4分の1が展示されるという。
東京の国立博物館での運慶展も見たいが東京まで足を伸ばすと考えると少しためらいがある。
しかし地元京都なら…是非とも足を運びたい。
それにしても雪舟の天橋立図、神護寺の源頼朝像、長谷川等伯の松林図屏風などなど実に200点の国宝が会するという。まさに夢の8週間である。
すごい混雑だろうが…
宮本武蔵は美術造形に秀でていたとされる。
武蔵の描いたとされる画で最も有名なのが「枯木鳴鵙図」(こぼくめいげきず)。
枯れ木のてっぺんに鵙(もず)が止まっている画だが
みれば見るほど異常なほどの精神力を感じる。
この画から感じられる武蔵の精神はスーッと芯が透っていて、単なる武芸者という感じがしない。
画面のほぼ中央、枯れ木を一匹の虫が這い上っているように見える。
そこに温かなユーモアのようなものが感じかれる。
武蔵の姿はこの絵のどこに投影されているのだろうか。
枯れ木に止まる孤高の鵙(もず)だろうか。ならば餌になるともしらず這いあがってくる虫は武蔵の対戦者かもしれない。そう考えると武蔵の冷たさ、傲岸さを感じなくもない。
しかにこの虫は画面の中央に描かれていることを考えると、実はこの虫こそが武蔵なのかもしれない。
剣境の高みを目指して歩む、その先は全く次元の異なった世界であることをこの絵に託したのではあるまいか。そして自分の小ささ未熟さも。
一度は実物を見てみたいものだ。
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