長良川鵜飼 信長のパワースポット もうひとつの虎屋

 


おもしろうて やがてかなしき 鵜舟哉    芭蕉



良いご縁を頂いて岐阜県岐阜市に行ってまいりました。


宿泊は「十八楼」。



「十八楼」の名称も芭蕉命名によるという老舗旅館。



当地は長良川温泉にあり、温泉に浸かりながら望む長良川の景色も眞に宜しく大いに疲れを癒して頂きました。


当館のすぐそばに船着き場があり、有名な長良川の鵜飼いを楽しむことができる。




昨日は時候も良く、初めての鵜飼いを堪能することができた。


最近は事故の報道が眼につくが、屋形船が転覆でもしたら…と思うと少し心配になった。





緊急時には腰のベルトで周りの人々を救助して…とか相変わらずの妄想に浸っていたら、時々「ガリガリ」という音が聞こえる。簡単に船底が川底に当たるほどの浅瀬のようである(苦笑)





古式床しい鵜匠の装束、暗闇のなかに焚かれる松明の明かり。舞い散る火の粉。


鵜飼は「日本書紀」にも記述がみられ織田信長も鵜飼を鑑賞して楽しんだという。


近くの屋形船から三味線の音が聞こえてくる。


屋形船は鵜飼を見るというより舟遊びを楽しむ場でもあるらしく、暗がりのなか流れる三味線の音が実に心地よく風情を感じる。



「おもしろうて やがてかなしき」とは長い首に縄をかけられ漁をする鵜の姿のことを指しているのかと思っていたのだがそうではないらしい。



煌々とかがり火を焚いた鵜船が暗闇のなかに消え去ってゆく姿が「かなしい」ということのようである。実際に鵜船の様子を見ると納得するものがある。





鵜は時に10匹以上もの魚を喉に溜めるが、喉に掛けられた縄は加減があって小さな魚は鵜が飲み下すことができる。漁の間、全く餌が食べられないわけではないらしい。



鵜飼は捕獲された海鵜を調教して行うが、鵜によっては20年余りも漁に携わるというから意外に長生きである。きっと大事に養育されているのだろう。








十八楼をチェックアウトの後、岐阜城へ。



十八楼のすぐ近くのロープウェイ乗り場から金華山山頂にある岐阜城へ向かう。




最近はお城がブームだが、岐阜は信長が岐阜城に入って450年にあたる。











金華山は巨大な岩塊であるらしいが現在は樹木が茂っていてその様子は外見からはうかがえない。



これがもし往時の岩塊のままであったらどれほど壮麗な城の佇まいであろうか。


真田丸」で頻繁に出てきた岩櫃城も現在は樹林におおわれているが、もし岩塊むき出しならどれほどの威容であったろうかと思われる。


そそり立つ岩塊の上の城を見ただけで戦意をそがれるにちがいない。






ただし周囲に高山のない平野部に屹立している金華山の山頂に岐阜城がそびえる様子は眼をひきつけられる。岐阜の市内のいたるところから岐阜城を仰ぎ見ることができるが、かなりグッとくるもがあります。



軽い城萌えです




そして岐阜城天守からの眺望はまことに絶景である。




   岐阜城は現在築城されている城郭のうちでは、有数の高さ(標高329メートル)にあり、最上階からは、眼下に鵜飼で有名な清流長良川が市内を貫流し、東には恵那山、木曽御岳山が雄大な姿を見せ、北には乗鞍、日本アルプスが連なっています。また西には伊吹、養老、鈴鹿の山系が連なり、南には濃尾の大平野が豊かに開け、木曽の流れが悠然と伊勢湾に注いでいるさまを一望におさめることができます。  (岐阜市HPより)
 



標高300メートルといえば兼務寺院の標高とさして変わりないし、青葉山の標高よりも低いのだが、岐阜城の眺望のスケールの大きさには圧倒される。


そして“気”が良いというのか、この天守に居るとなんとも良い気分になってくる。



鳥瞰という言葉があるが、自分が大きな鳥になって周囲を自由に飛翔しているようである。



ここは案外パワースポット的な性質があるのでは…と感じつつ金華山を後にしたが、後からこの金華山がパワースポットであり風水でいう龍脈の始点にあたるという記述を見つけた。





この金華山岐阜城織田信長にかなり大きな影響を与えたのではないかという気がした。


ここが良き力のみなぎる特別な場所であるからこそ信長はここに居城を構えたのか、あるいはここに居城を得たからこそスケールの大きな活動をできたのか。


芭蕉もこの岐阜城を訪れている。芭蕉の頃は城跡を残すのみとなっていて城の井戸が残っていた。



城跡や 古井の清水 まず訪はむ


芭蕉岐阜城の城跡にて読んだ句である。





岐阜ではあまり良いお土産に巡り会えなかったのですが、帰途立ち寄った養老SAで伊勢のういろうの老舗『虎屋』の店舗をみかけました。




良さげなオーラがでていましたので季節限定「おはぎ」ういろうを購入。



家に帰ってさっそく頂きました。


粒あんのういろうでもち米がサンドされていて、あっさりした甘さといいもち米の柔らかさといい絶品。家族にも大好評。お値段も600円ほどでお財布にも優しいですが日持ち2日がネック。でも機会があればリピート確実です。




京都の虎屋といえば羊羹で有名な老舗ですが伊勢の虎屋も素敵なお店です。



【虎屋ういろう】http://www.torayauiro.co.jp/

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