瀬を早み 残念なプレゼント
昨日の最低気温は0度、最高気温は3度。時々雪が強く降る。寒さ厳しき1日。
本日は少し気候がゆるむ。積もった雪も解け始めている。
毎月28日はお不動様の縁日なので不動講のお勤めを行うが、今年最後の不動講も無事終わる。
昨日は仏壇の発遣と開眼。
「お仏壇を移動されるならお手伝いしますよ」
などといつもの安請け合いをしたまではよかったが、発遣した仏壇の移動先がマンションの3階でエレベーターがなかったために檀家さんと2人で仏壇を担いで階段を上る。
雪で滑りやすくなっているうえに当方は僧衣に雪駄なので作業しづらいことこのうえない。
なかなか遣り甲斐のある法務であった。
クリスマスも終わり、年の瀬もいよいよのこり僅かとなった。
クリスマスといえば数年前にお歳暮のなかに綺麗な包装紙で包んだお菓子があったので、娘へのクリスマスプレゼントに入れたのだが、後でよく見たら
『洋酒の佐藤』というシールが貼ってあった…
ちなみに“洋酒の佐藤”さんは地元で有名な洋酒、銘品をそろえたお店である。
先日は娘と話しているときに真面目な顔で
「煙突の無い家にサンタはどのように入るか?」
と尋ねられたので屋根裏、床下、場合によっては玄関から入ってくる…と答えたのだが、後でよく考えたら娘がまだサンタの存在を信じているらしいことに気が付いて思わず頬がゆるんだ。
ウチはお寺ですが真言宗なので神仏習合ということで多めに見て頂くことにしよう。
- 作者: 今泉忠明,下間文恵,徳永明子,かわむらふゆみ
- 出版社/メーカー: 高橋書店
- 発売日: 2016/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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娘へのクリスマスのプレゼントは『ざんねんないきもの辞典』(高橋書店)。
小学生に人気の本らしい。
動物の様々な生態を面白く、楽しく紹介している。大人が読んでも面白い。
一番びっくりしたのは“カイロウドウケツ”という海綿の仲間。
カイロウドウケツという名前はいうまでもなく「偕老同穴」という故事に由来する。
このカイロウドウケツのなかにはドウケツエビというエビがつがいで棲みつく。
カイロウドウケツは網目のある籠のような構造をしておりドウケツエビは大きくなるにつれてこのカイロウヅケツのなかからでることができなくなり、一生をこのカイロウドウケツのなかですごすという。
生き物の生態も不思議だが、この生物に「カイロウドウケツ」というネーミングは残念というより称賛に価すると思う。
歳末を“年の瀬”というが、単に歳の暮れをさす言葉ではないらしい。
瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)の
われても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ
「瀬を早み」(瀬が早いので)というくらいだから、川の瀬というのは急流であると昔から考えられていたのだろう。
江戸時代はつけ払いのため、年内に借金その他を清算する必要があり、場合によっては厳しい金銭の工面を強いられることも多かった。川の瀬というのは浅くても流れが早いことから心して渡らねば危険であるということで年の瀬という言葉が生まれたらしい。
現代の我々には慌ただしい年の瀬ではあるが、それほど切羽つまったものではない。
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