三寒四温 珍しいお供え物
本日は終日雨模様。
横風が強く吹くと雨が風の中で白い波紋を描くようにして流れた。
時々かなりの強雨になったが、冬の雨のような染み入る寒さがない。
フキノトウがいつの間にか群生しているのに気がついた。
水仙もまだ開花はしていないが旺盛に緑の葉を伸ばし始めている。
昨日は20度近い気温になったが、明日はまた寒の戻り。
寒暑の厳しい季節よりも、暑さ寒さがひと段落して、気温の変動の大きい時に体調を崩したり亡くなられる方を見かける。人間にとって外界の気温に合わせて体温を調節するというのはとても微妙な生理活動なのだろう。
先日、お参りに行った先でお仏壇に見たことの無い果物がお供えしてあった。
黄色い巨大な柑橘類というべきもので、みたことにない大きさだった。
うっかり「珍しいですね」などというと施主さんが気を使ってお土産に持たせてくださることがあるので、黙って巨大な柑橘類を前に読経。
帰りがけにお寺用にと買い置きして下さっていた件の柑橘類を頂いた。
「晩白柚」(ばんぺいゆ)という果物で、マレー半島から日本に移植され、国内では九州の八代が特産地となっている。ひと月近く保存ができるそうなので雛飾りの前に置いてあるが、食べるのが楽しみである。
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数日前に兼務寺院で留守番をしていると「庭園の池の中で鹿が死んでる」と家人からメールがあったので帰山。
庭園の池のなかに若い雌鹿が浮かんでいた。
1年おきくらいに冬場に池で鹿の死骸が見つかる。せいぜい腰ほどの深さの池なのだが、鹿は深夜に池にはまるとパニックになって溺死するらしい。ささやかながらご供養してから遺骸を引き上げた。人間なら中学生というところか。死後1週間以上はたっているようだった。
とりあえず駐車場の隣の竹林に運ぶ。
カップルらしい御洒落な車が駐車場に止まっていたが、急発進して出ていった。
目つきの悪い男が一輪車で鹿の死骸を運搬してきたのだから怖かったに違いない(苦笑)
年明けに長年御世話になった檀家さんが亡くなった。
高齢の方には珍しくインターネットも活用されていたが、私のブログも読んでくださっていて時々アドバイスを頂いた。
お葬式の後のブログにもうこの方に拙文を読んでいただくこともないという思いをつづった。
49日の法要が来てお参りに行くと、祭壇にそばに白い紙が置いてあった。
葬儀の後に書いた私のブログの文章だった。施主さんがその文章を読んでわざわざ印刷し故人の祭壇にお供えしてくださったのだった。
施主さんの心遣いや故人の事がいろいろと心に浮かび胸が熱くなった。
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